「じーじの左手が治りますように」 温泉街を灯す「灯籠流し」に思いを寄せて 30年以上続く風物詩 夏の終わりに何を願った? 兵庫・城崎温泉【#夏のかたち】 2023年09月13日
兵庫県豊岡市の城崎温泉で行われたのは、思い思いの願いを書き込む手作りの「灯籠流し」です。夏の終わりにどんな願いを込めたのでしょうか。
風情ある町並みが人気の城崎温泉。国の内外から訪れた観光客は外湯めぐりを楽しみます。
8月末、しだれ柳が立ち並ぶ、川沿いで行われた灯籠流し。訪れた人を楽しませようと、地元の観光協会が30年以上続けています。1つ1つ手作りされる灯籠、思い思いの願いを書き込みます。
【願いを書く子ども】
「『みんなが楽しく過ごせますように』って。みんな(家族)で楽しく暮らせたら楽しいから」
【願いを書く子ども】
「『じーじの左手が治りますように』と書きました」
―Q:じーじの左手はどうしたの?
「動かなくなっています」
―Q:じーじのこと好き?
「はい」
【願いを書く人】
「転職とか考えているので、良い縁があったらなと。あと彼と別れて時間が経っていないので。初めて一人旅をしています。ずっとしてみたくて、良いタイミングだなと。何をするにも自分の意志だと思うので、意志が固くなるようにお願いしながら流せたらいいなと」
完成した約500個の灯籠が、川沿いを流れ、すっかり日が沈んだ街を優しく灯しました。去り行く季節を惜しみながら、灯籠が城崎の夏を締めくくりました。
(2023年9月13日 関西テレビ「newsランナー」放送)