再生回数900万回以上!SNSで“阿波おどり”の練習動画が話題の女子大生 有名連の1つ「ゑびす連」に所属 21歳の若さで初の大役 女おどりにかけた夏【#夏のかたち】 2023年08月29日
SNSで阿波踊りの練習動画がおよそ900万回以上の再生を記録している、21歳の女子大生。大役を任されて初めて臨む、夏の姿を追いました。
■再生数900万以上! SNSで話題の21歳の踊り子「阿波おどりは人生の一部」
2023年、ある踊り子の動画が、SNSで大きな話題になりました。再生数は900万回以上。
踊っている女性の名前は、松前理沙子(まつまえ・りさこ)さん(21歳)。卓越した踊りの技術を持つ「有名連」のひとつ、“ゑびす連”に所属しています。
【松前理沙子さん】
「小学校3年生の10月くらいから(ゑびす連)入っているので、(歴は)十数年。大学も100パーセント阿波おどり(遊船)で決めたんですよ、県内で。(卒業後も)徳島に残ろうかなって考えています」
まさに阿波おどりは、人生の一部です。
–Q:SNSの動画については?
【松前理沙子さん】
「あれ、撮られよんも知らんかった。めっちゃ真剣な顔で、踊りよんも恥ずかしいなって。でも、小さい頃から阿波おどりにかけて頑張ってきたので、うれしいなって思うこともある」
–Q:踊りを流行の音楽にあわせて見せることに抵抗は?
【松前理沙子さん】
「全然いい感じって思います。イメージ変わって。阿波おどりっていつでも、どこでも、どんな時でもできるものなので、そういう感覚はないですね」
■女おどりをまとめる“部長”に就任…大役を担って迎える初めての夏
2023年、松前さんは、およそ100人が所属するゑびす連の、女おどりをまとめる“部長”に、21歳の若さで就任しました。
–Q:部長の役割は?
【松前理沙子さん】
「指示出したり、踊り指導をしたり、(踊りの)構成考えたりとか、いっぱいあります。いままでの部長がどれだけ大変かは、すごく間近で見ていたので。色んな感情ですね。(部長として)こだわっているところは足の上げ方、手の出し方、指先です」
大役を担って、初めて迎える夏が、もうすぐそこまで迫っています。
本番当日を迎えました。松前さんの夏が始まります。
猛暑の中、多い日には、1日7度の舞台。華やかな踊りの裏には、想像を超える過酷さがあります。それでも、笑顔を絶やすことはありませんでした。
【松前理沙子さん】
「(コロナ禍の時は)今ごろ、前だったらお盆踊りよんなとか考えながら、何もなく過ごしていた。先が見えないというか…何のために徳島におったんだろうとは思いました。やっぱりいっぱいの人に見てもらえた方が楽しい」
踊り終えた松前さん。顔中に安堵の笑顔が広がっています。
【松前理沙子さん】
「ちょっと最初、みんな緊張していたので、踊りが硬くなってしまったところがあったんですけど、舞台前に練習したりとかして、お客さんに伝わったかなとは思います。来年はみんなが不安にならないような部長になっていきたい」
踊り子たちの短くて、あつい夏が、ことしも過ぎていきました。
(関西テレビ「newsランナー」2023年8月29日放送)