大阪府泉南市で開催された野外音楽イベント「MUSIC CIRCUS’23」。 3日間でおよそ3万5000人の観客が有名アーティストを目当てに訪れました。
出演者の1人、DJ SODAさん。インスタグラムのフォロワーが500万人を超える韓国の人気DJです。観客とともにイベントを楽しんでいる様子のSODAさんですが、イベント後に自身のSNSで訴えたのは…
【DJ SODAさんSNSより】
「男たちだけが私の胸を触ったのではありません。この女も笑いながら私の胸を掴みました。あまりにも大きな衝撃を受けて、未だに怖くて手が震えています」
SODAさんのSNSによると、ステージから降りてファンに近づいた際に複数の観客から、胸を触られたといいます。SODAさんがSNSに投稿した画像では、観客の手が胸に触れているように見えます。
最前列でSODAさんのパフォーマンスを見ていた男性は当時の状況をこう話します。
【イベントに参加していた観客】
「(DJ SODAさんがステージから)ファンの方に降りてこようとして、後ろの人も今、前にいけば(SODAさんに)触れるとか、自分が最前列にいても後ろの人の圧迫を感じる状態でした」
イベントの主催者は21日朝、大阪府警に不同意わいせつと暴行の疑いで男女3人を刑事告発しました。
【株式会社TryHard JAPAN 大付楽洋代表取締役】
「もし我々がしっかりと対応しなければ、もしかすると違うイベントでも同じような事件が起きるのではないかと」
SODAさんの訴えはSNSで大きく拡散された一方で、当時の服装を責めるような投稿も。これに対し、DJ SODAさんは、「触ってほしいから露出した服を着るのではない。自己満足で着たい服を着ている」と投稿しています。
イベントの主催会社もSODAさんに責任はないと反論しています。
【TryHard JAPAN 大付楽洋代表取締役】
「DJだから触っていいとか、衣装がこうだからいけるとか以前に、犯罪行為は犯罪行為なので、主催者として追求していきたい」
警察はすでに刑事告発を受理していて、捜査を進める方針です。
一方、SNS上では“自己責任論”もあります。 「(SODAさんが着ていた)格好も問題なんじゃね?」 「自分から触られに行ってんじゃん」
newsランナーのコメンテーターの菊地弁護士は「魅力的に見せるという目的と、触ることを許すのとは次元は異なる」という見解を示しています。服装などは関係なく、同意なく触ること自体が良くないということです。
しかし、今後の展開として「ただ、わざとかどうかは今後争点になりうる」ということです。
警察の捜査については、どうでしょうか。
【関西テレビ 神崎博デスク】
「客観的な証拠としては、警察サイドが動画や写真とか画像を集めていって、そして触っているかどうか、どのような形で、誰が触ったのかというのを特定しつつ、それである程度、容疑が固まって、例えばその加害者側から話を聞いて、状況を確認しつつ容疑を固めていくということになると思います」
今後、動画や写真、当事者の証言などを集めて、事実を積み上げていくということになります。
(関西テレビ「newsランナー」8月21日放送)