建設の遅れが指摘される、大阪・関西万博の海外パビリオンをめぐり、国は建設会社のリスクを軽減する保険を創設すると発表しました。
開幕まで2年を切った、大阪・関西万博。 しかし、目玉の1つである海外パビリオンは、準備期間の短さや、資材の高騰などの影響で業者が決まらず建設が遅れていて、これまでに工程表を含む基本計画書を提出したのは、韓国だけです。
国も危機感を募らせる中、2日、打開策として発表されたのが「万博貿易保険」の創設です。
「万博貿易保険」は、パビリオンの建設工事を受注した会社を対象とし、契約した参加国から代金が支払われない場合、全額または大部分を保障します。
これまでに建設業界からは、支払いの際のトラブルへの不安の声が出ていて、国はこうしたリスクを軽減させることで、準備の遅れを取り戻したい狙いです。
【西村康稔経産相】
「開催まで2年を切っておりますので、当面の課題である海外パビリオン建設促進を強力に進めたい」
保険料は、通常の3分の1程度に設定するということです。
(関西テレビ「newsランナー」2023年8月2日放送)