今SNS上でこんなワードが飛び交っています。
「恐怖の夏休みが始まってしまった」
「毎日、子どものお昼ごはん、もう無理~」
学校給食がなくなる、恐怖の夏休み。子どものお昼ごはんの問題です。
今日のお昼は何にしようか。毎日考えるのは本当に大変。国も対策に乗り出すほどの問題になっています。
夏休みに突入した先週、子どものお昼ごはんを作っている親たちに聞きました!
【中学3年生の母親】
「すごく大変です。(夏休み)早く終わって欲しい。ご飯を用意しとかないと、お仕事行ってる間に冷蔵庫が空っぽになっちゃう」
【小学4年生の母親】
「やっぱりお昼…いつも給食のありがたさを感じます」
さらに、ただお昼ごはんを作ればいいというわけではないのも悩ましいところ。
■親としては複雑…子どもは「冷凍食品やレトルトでもいい」
【小学4年生と1年生の母親】
「結局子どもって、親が作ったものじゃないもののほうが、好きなんですよね。チン♪のカレーの方が人気ですよね」
Q:おうちで作ったやつと買ったやつどっちが好き?
【小学4年生の息子】
「買ったやつ」
手作りよりも市販のレトルト食品の方が好きという子もいるようですが…親としては、複雑な気持ちも…
【中学2年生の母親】
「なんか罪悪感。手抜きで申し訳ないなって」
【中学2年生の娘】
「別に冷凍食品でもいい」
【母親】
「なんか悪いなあって」
夏休みになるとやってくる子どものお昼ごはん問題。
■国がはたらきかけるも導入は2割ほど
こうした現状に国も動き出しました。
夏休みを前にこども家庭庁は、働く親たちが子どもを預ける学童保育でのお昼ごはん提供の検討を呼びかけ。
今年からお昼ごはんを出している学童では、親たちから「ありがたい!」との声も上がっているようです。
ただ、導入しているのはまだ2割ほどに留まっています。
そこで、子育て中の親は夏休みをどう乗り切っているのか、宝塚市の家庭を訪ねました。
朝、出勤前に洗濯などの家事をこなしているのは、教育関係の仕事をしている足立万里子さん。
中学1年生のひとり息子耕太郎君のお昼ご飯を作ってから家を出なければなりません。
この日の献立はオムライスです。
Q夏休み中は毎日?
【足立さん】
「でもそんなに時間をかけないです。(献立は)クックパッドで、今日の献立で適当に出てくるので。あとは冷蔵庫の野菜を把握してるから。それでなんとなく」
献立はあまり時間をかけて悩まずにレシピアプリを活用。冷蔵庫にある物を上手く利用します。
【足立さん】
「できるだけ食べてもらいやすいように栄養バランスを考えて、野菜を多くとるようにはしてる」
ニンジン、ピーマン、玉ねぎがたっぷり入ったオムライスは野菜の栄養が取れるだけでなく、見た目にも色鮮やかです。
そして最後に
【足立さん】
「(息子が)怒るんですけど、メッセージを。」
息子に怒られるのを承知でケチャップで「LOVE」の文字を入れ…。
約19分でオムライスが完成しました!
そこからまた手際よく、10分ほどで朝ごはんのピザトーストが完成。
【足立さん】
「耕ちゃーん!耕太郎ー!!」
起きてきた耕太郎君と朝ごはんです。
Q耕太郎君はいつもお母さんが作った昼ごはん食べてる?
【耕太郎くん】
「うん」
【足立さん】
「おいしいよな」
【耕太郎くん】
「うん」
【足立さん】
「よかった」
栄養バランスのためには一週間分のメニューの計画を立てられるといいのですが、大変なので、その日その日で考えるという足立さん。
【耕太郎くん】
「行ってらっしゃい」
【足立さん】
「行ってきまーす」
怒涛のお昼ご飯づくりはあと1カ月ほど。
親の立場としては夏休みのお昼ごはん問題、なんとか乗り切っていきたいものです。
(関西テレビ「newsランナー」2023年8月1日放送)