■実は夏こそ多い「痛風」
暑くてビールがおいしい季節に厄介な話をして恐縮ですが、実はそんな夏こそ、風が吹くだけで痛いと言われるあの病気「痛風」に注意が必要なんです。
7月19日、大阪市内のクリニックをのぞいてみると…
【痛風を患った男性(40代)】
(Q.プリン体は意識されてますか?)
「プリン体はずーっと(意識)してますね」
(Q.まだ夏で”痛風”の季節が続きますのでお気をつけください)
「気をつけます、ほんとにそればっかりは。もういやなんでね、あれはね」
診察を受けたのは、痛風を患ったことがある40代の男性。
【痛風を患った男性(40代)】
「わたしの場合は右足の指がすごく腫れて歩くのが大変になるんですけど、なんとかいま症状を抑えているような状態で。最初は救急車呼ぶかぐらいの(痛み)がいきなりきて、寝てる時にベッドに打ったかなとか何か分からなかったです。最初」
痛風は、足の親指の付け根に痛みが出やすく、その痛さで歩けなくなり、松葉杖や車イスで病院に行く人もいます。
■患者の数は増加傾向 痛風の予備軍は1000万人以上とも
患者の数は増加傾向で、去年130万人を超え、痛風の予備軍は1000万人以上に上るともいわれています。 こちらの男性は、会社の健康診断で、痛風にいつなってもおかしくないと診断されたため、定期的にクリニックに通っています。
【”痛風予備軍”の男性(40代)】
「食べるのがめちゃくちゃ好きなので、機会をみつけてはアルコールを飲んでしまうので痛風になってもおかしくないかなと」
■夏になると痛風になりやすい理由
(Q.季節で患者の数は変わる?)
【天神橋みやたけクリニック 宮竹英希院長】
「痛風に関しては夏が多いですね、明らかに」
なぜ、夏になると痛風になりやすいのでしょうか?
痛風の原因となる物質は「尿酸」で、夏場は、尿酸の元となるプリン体が含まれたアルコールを飲む機会が増えるほか、汗をかき脱水状態になると、血液中の尿酸値が高くなってしまうのです。
【天神橋みやたけクリニック 宮竹英希院長】
「夏場に関しては、熱中症にもつながりますけど、みなさん脱水傾向になりやすい。知らない間に水が抜けているということでしょうね。それで、もともと尿酸値が高い方は痛風発作まで至ってしまうと」
夏に注意したい「痛風」です。
(関西テレビ「newsランナー」7月20日放送)