母トドの「ハマちゃん」2年前には死産…そして今回13時間の難産乗り越え かわいいオスの赤ちゃん誕生! 実はハマちゃん「日本一言葉が分かるトド」で人気者 2023年07月12日
トドなのに「日本一言葉が分かる」として有名な城崎の「ハマちゃん」に待望の赤ちゃんが生まれました。色々なことを乗り越えての出産でした。
ハマちゃんと赤ちゃんは鳴き声を上げ、鼻先をつつき合っています。
兵庫県豊岡市の城崎マリンワールドのハマちゃんのもとに、7月4日、オスの赤ちゃんが生まれたました。
ハマちゃんは2011年、東日本大震災で被災した福島県の水族館からやって来ました。 ハマちゃんの特技はというと…
【飼育員】「敬礼」「あっかんべー」「おまわり」
トレーニングを重ねた結果、50種類もの言葉を聞き分けられる、「日本で一番言葉が分かるトド」となり、みんなの人気者なんです。
実はハマちゃんにとって今回の出産は2度目。2021年、初めて赤ちゃんを出産したときは、わずか1時間後に死んでしまいました。
そんなハマちゃんが2023年に入り、再び妊娠していることが分かり、5月からは産休に入っていました。 7月4日の明け方。飼育員たちが画面を通して見守る中、大きな鳴き声とともに元気なオスの赤ちゃんが生まれてきました。
【飼育員】「鳴いた!鳴いた!よっしゃー!」
アシカ仲間の出産は30分ほどが標準ですが、ハマちゃんは約13時間の難産でした。
【飼育員 佐々木雅大さん】
「ずっとしきりにお互い泣き合ったり、顔の先をつつきあったりして、愛情表現を続けてて。ハマは子どもをすごく大事にしてて、ちょっとでも自分から離れたら、自分が見えるところに連れてきて、ずっと会いたかったのかというような、本当にかわいがってましたね」
赤ちゃんは現在、体重は22キロほどで、飼育員のもとミルクをたくさん飲みながらすくすくと育っています。
城崎マリンワールドは当面の間、バックヤードでハマちゃんと赤ちゃんを観察する予定で、準備ができ次第、赤ちゃんの一般公開も始める予定です。
(関西テレビ「newsランナー」2023年7月11日放送)