若者が相次いで手を染める「闇バイト」。どのような経緯や誘われ方で足を踏み入れてしまうのか、また、一度手を染めてしまうとなぜ抜け出せないのでしょうか。
特殊詐欺グループの元リーダーは、闇バイトは「犯罪者の生け贄」「バイトではなく捨て駒」と話していました。
2022年に”実行役”で摘発された少年・少女が、闇バイトに手を染めた経緯なんですが、およそ3割弱がSNSで応募したということです。
警視庁によると、詐欺グループは「1日5万円~15万円稼げます。グレーなアルバイト募集・稼げる仕事・高額バイト・即日払い、未成年だからお金は貸せないけど、1週間で50万円稼げるバイトがあります」など、こういった誘い文句で闇バイトに勧誘していたということです。
こうして引き込まれた末に犯罪に加担してしまった場合、当然、罪を問われるということになります。
では、摘発された少年少女はどう思っているのでしょうか。
「ヤバイ」と認識している割合が9割弱。罪の意識はあるということです。そんな中でも、なぜこういったことをしてしまうのか…
犯行の”支持役”が、少年たちを脅しているという実態があります。
▼バックれたら探してそのまま連れ去るぞ
▼金を持ち逃げしたら彼女の家を調べてかっさらうぞ
▼お前がどこで生まれて、家族が誰なのかこっちは知っているんだぞ
こういった強烈な脅し文句があります。 そして闇バイトの多くが事前に、少年たちの免許証・マイナンバーカード画像を指示役に送っていることが多く、少年たちは個人情報を握られています。
その結果、追い込まれた少年たちは、犯罪に手を染めてしまうという構図があるようです。
こういった犯罪に巻き込まれないために警察庁は、調べること・疑うこと・相談すること、この3点に注意するよう呼び掛けています。
闇バイトは犯罪行為です、絶対に応募しないようにしてください。
(関西テレビ「newsランナー」7月6日放送)