次の衆議院選挙をめぐり、日本維新の会と公明党が全面対決です。維新は公明の現職がいる 関西の6つの選挙区に候補者を擁立することを決めました。
【日本維新の会・馬場代表】
「今までの選挙も重要な選挙が続いてきたが、この党の歴史として最大の山場が来たのではないかなと」
日本維新の会の馬場代表が「最大の山場」と語ったのは、この秋にも行われる可能性がある衆議員選挙です。 次の衆院選で、立憲民主党に代わり「野党第一党」を目指す維新は6月25日、公明党の現職がいる関西の選挙区に候補者を擁立すると発表しました。
対象となるのは大阪3区、5区、6区、16区と兵庫2区、8区の6つの選挙区です。
この6つの選挙区について維新は2012年以降、看板政策である「大阪都構想」への協力と引き換えに候補者の擁立を見送ってきました。 しかし、4月の統一地方選挙で、大阪市議会・府議会ともに維新は単独過半数を獲得し、これ以上、公明と協力する必要がないと判断しました。
【日本維新の会・馬場伸幸代表】
「(6つの選挙区は)自民からも立たない、我々維新も立てない、保守を支持されている皆さん方は、選挙苦渋の選択。多様な選挙の際に、選択肢を提示する」
そして6月26日、吉村共同代表は、大阪の4選挙区に関して党内で予備選を実施し、候補者を決めると発表しました。
【日本維新の会・吉村洋文共同代表】
「当該選挙区の地元の地方議員や、地元の一般党員に支持されないような人が、公明党の現職がいる選挙区で勝てるとは思えない。予備選挙をやって勝ち上がってこられる候補者を支部長として選任をしたい」
対する公明党はすでに、この6つの選挙区に候補者を擁立しています。
公明党大阪府本部代表の石川博崇参院議員は、「6つの選挙区で完全勝利に向けて全力を尽くす。公明党は政権与党の一翼を担っている。有権者1人1人の声を国政に届け政策実現につなげる」と話し、前回の衆院選で3議席にとどまった近畿比例ブロックについても4議席奪還を目指すとしています。
公明党は「常勝関西」で現有議席を死守できるのか、維新が勢力を拡大するのか、6つの選挙区の議席を巡り維新と公明の対決姿勢が鮮明となりました。
(2023年6月26日 関西テレビ「newsランナー」放送)