ランドセルをリメイク おしゃれバッグに生まれ変わる通学の友 小学時代の思い出と贈り主への感謝を残して【関西テレビSDGsウィーク】 2023年05月26日
小学校を卒業した後、捨てるに捨てられず、使い道に困るランドセル。そんなランドセルを、プレゼントしてくれた人への恩返しの気持ちを込めて、リメイクできたらどうでしょうか。そんなサービスを提供する会社が、兵庫県豊岡市にあります。
こちらは、使い古したランドセルをリメイクしている「恩返し工房REBACK(リバック)」です。なぜ使い古したランドセルで作るのか?始めたきっかけは…。
【コニー株式会社 西田正樹代表取締役社長】
「思い出とかいろいろあるランドセルって、みなさんあんまり捨てられないんですよね。結局は何も使わずに10年、20年たって、もう廃棄するしか仕方ないというふうになってしまうんですけど」
そこで、大切な思い出を残したまま新しい物に作り変えることができないかと思い、この事業を始めました。
■使い古したランドセルを思い出を残したまま“リメイク”へ
この日も工房に6年間の思い出がつまったランドセルが届きました。使っていたのは、中学2年生の宮崎ひなたさん。
ランドセルを買ってくれたおばあちゃんに『ショルダーバッグに変えてプレゼントしたい』とお母さんがリメイクを依頼。どのように生まれ変わるのでしょうか?
まずはランドセルを分解していきます。
(Qすごい力が要りますね)
「要るんです、これ。ものによるんですけど、くっついてるやつはくっついてて」(工房スタッフ)
ひなたさんから特に要望されたのがキラキラのベルトや刺しゅうなどお気に入りの部分を残してほしいということ。しかし、型通りに切ると、刺しゅうのところが全て入らないためある工夫が…。
(Q普段は1枚つづき?)
「刺しゅうを生かしたいと思ったので半分でカットしてつなぎ合わせて刺しゅうが使えるように、極力使える部分は再利用して思い出を残してあげられるようにしています」(工房スタッフ)
あとは縫い合わせて…。約3日で完成しました。
■6年間の思い出がつまったランドセルが素敵なショルダーバッグに
早速、依頼したひなたさん親子が受け取りにやってきました。
【コニー株式会社 西田正樹代表取締役社長】
「どうぞ」
【宮崎ひなたさん】
「ありがとうございます」
【コニー株式会社 西田正樹代表取締役社長】
「中、開けてみてください」
【宮崎ひなたさん】
「すご。かわいい」
【宮崎ひなたさんのお母さん】
「かわいい」
6年間の思い出がつまったランドセルが素敵なショルダーバッグに生まれ変わりました。
ランドセルのときは内側にあるため目立っていなかったベルトも正面にばっちり。お気に入りの刺しゅうも活かされています。
【宮崎ひなたさんのお母さん】
「かわいいですね。ありがとうございます」
【宮崎ひなたさん】
「どんな日でもずっと背負って学校行ってたから乱暴に扱ったりとかもしてたから、こうやってきれいになって返ってきてくれて嬉しいです。開けたときの正面とかもすごく好きだったし、横の面もけっこう気に入ってたから、ちゃんとこのまま残ってくれているのがすごく嬉しいですね」
■おばあちゃんに生まれ変わったバッグをプレゼント
後日、離れて暮らすおばあちゃんに生まれ変わったバッグがプレゼントされました。
【宮崎ひなたさんのおばあちゃん】
「ひなちゃんよかったね~!」
実は、おばあちゃんにプレゼントする予定でしたが、ひなたさんがあまりにも気に入ってしまい、バッグは2人で共有することになりました。
おばあちゃんは、『ひなたさんと一緒におでかけするときに使いたい』と話しています。
ランドセルを買ってくれたおばあちゃん、一緒に選んでくれたお母さん、6年間使ったひなたさん、みんなが笑顔になるランドセルのリメイク。その思い出は形を変え、これからも増えていきます。
(関西テレビ「newsランナー」5月26日放送)