神戸市で起きた連続児童殺傷事件で土師淳君が殺害されてから26年となる24日、父親が手記を公表し、胸の内を語りました。
26年前の5月24日、神戸市須磨区で小学6年生だった土師淳君(当時11)が、当時14歳の少年に殺害されました。
「何年経とうとも、亡くなった子供への私たちの想いは変わることはありません」と胸の内を記しました。
この事件をはじめ、重大な少年事件の記録が全国の裁判所で廃棄されていたことが、2022年に発覚。
少年法によって加害者の情報を何も得られなかった土師さんは最高裁判所で意見を述べました。
【淳君の父・土師守さん】
「法律改正があって事件記録を閲覧できる可能性が全くないとはいえないと思っていたので、その思いが事件記録が廃棄されたことによって、完全に断たれてしまった。精神的にもつらい」
手記で土師さんは記録を電子データ化して保存することを訴えています。
また兵庫県ではことし、犯罪被害者支援条例が制定され、土師さんは「今後も被害者を取り巻く環境の改善を願う」と綴っています。
一方、加害者(40)の手紙は2018年から途絶えたままです。 土師さんは「なぜ命が奪われなければならなかったのか、答える義務があると思いますし、答えて欲しいと思っています」と述べています。