いよいよ19日から広島で開催されるG7サミット。そんな中、首脳たちに合わせて続々と世界各国のメディア関係者たちも広島入りしています。世界もメディアは今回のサミットの「何に注目」しているのでしょうか?取材しました。
G7サミット取材のため続々と各国メディアが広島入り…
【ドイツから】 「ドイツの公共放送です」
【アメリカから】 「ワシントンDCにあるグレイ・テレビジョンです。いつもホワイトハウスを取材しています」
今回のサミット、各国の記者たちはどんなことに注目して取材するのでしょうか・・・ということで、聞いてみました。
あなたのニュースの一番の見出し=「ヘッドライン」は何ですか?
フランスのメディアのヘッドラインは…『G7の団結力はいかに』
【フランスの通信社】
「G20はロシアや中国がいるからうまくいってないだろう。だからG7がどうなるか注目だよ」
「あとは、日本の文化を紹介するいい機会なんじゃない。朝食を食べてるところだけど…」
「(これ)チキンサンドでしょ」
(関西テレビの記者「(これは…)カツサンドですよ」)
「カツサンドか。すごく、おいしいよ」
ドイツのメディアのヘッドラインは…『核軍縮の強化は』
【ドイツの公共放送】
「やはり核軍縮でしょう。ここ広島の歴史を考えたら」
イタリアのメディアのヘッドラインは…『ウクライナ支援への連帯は』
【イタリアのテレビ局】
「G7が一緒になってウクライナを支えていくことを確認するのが重要なポイント。数日前にゼレンスキー大統領がイタリアを訪問したばかりだしね」
そして、アメリカのメディアのヘッドラインは…『中国の経済的威圧への対抗は』
【アメリカのテレビ局】
「中国はアメリカやG7各国にとって大きな焦点。中国はアメリカにとって不公平な経済貿易政策をしているから」
経済関係については、G7に招待された新興国「グローバルサウス」の国々も注目しています。
インドのメディアのヘッドラインは…『(新興国との)サプライチェーン関係構築は』
【インドの通信社】
「インドのモディ首相は、サプライチェーンやインフラについて話を持ちかけると思う」
今回のG7サミットで最大の焦点の一つがロシアによるウクライナ侵攻。ロシアへの制裁強化などを議論し、ゼレンスキー大統領もオンラインで出席します。
核使用のリスクが高まる中、核軍縮・核不拡散も重要なテーマで、「核兵器のない世界」に向けた具体的な道筋を示せるかが焦点です。
また、中国への対応や経済、AIなど、課題は山積みで最後には首脳宣言のほか、6つの成果文書が出される予定です。
世界の目が広島に注がれる中、岸田首相と各国首脳はどんな成果を残すことができるのでしょうか?
(関西テレビ「newsランナー」2023年5月18日放送)