ママたちが輝ける舞台を 出演モデルは全員"子育て中" 「母の日」に1日限りの特別なファッションショー開催 アフリカ出身の女性も初めての大舞台に挑戦 2023年05月15日
1日限りの特別なファッションショーが、5月14日の母の日、大阪市内で開かれました。モデルは全員子育て中のママたち。遠くアフリカ出身の女性も初めての大舞台に挑みました。
■出演者は子育て中のママ「マザコレ」開催
華やかな衣装に身を包みさっそうとウォーキングを披露するモデルたち。実は、ある共通点がありました。
【場内アナウンス】
「9歳と6歳の女の子2人の子育てをしています」
出演者は全員、子育て中のママなんです。14日、大阪市内で開かれたファッションショー、その名も「マザコレ」。
普段は育児や仕事に忙しいおよそ20人のママたちが、1日限りのモデルとしてランウェイを歩きました。
【参加者】
「子供ができてから、なかなかおしゃれをする機会がなかったのですが、ヘアメイクをしてステージに立てて楽しかったです」
「めちゃくちゃいい思い出になりましたし、きょう私の母も見に来てくれていて。私にとっても幸せです」
主催したのは子育て世帯のサポートなどに取り組む団体で今回、母の日にママたちが輝ける舞台を作ろうとファッションショーを企画しました。
【一般社団法人WA-GO・RENさん】
「(子どもが)頑張っているお母さんを見て、『お母さん頑張っているな、きれいだね』とか、『きれいやったやろ』みたいな。そういう母子でのコミュニケーションが取れるキッカケも欲しいなと思っていた」
■女手一つで2人を子育て中 アフリカ出身の女性も夢舞台へ挑戦
そして、参加者の中には外国出身のママの姿もありました。
女手一つで2人の子どもを育てているフランシーナ・マコアティさん。7年前、アフリカ南部のレソトから日本に来ました。
元々、日本の中古車を売る仕事をしていて安心安全な国だと興味を持ち、子育てもしやすいという期待がありました。
今はフリーで英語の先生をしていますが、給料が安定しないため就職先を探しています。
通っているこども食堂でチラシを渡されたことが、ファッションショーに参加するキッカケでした。
【フランシーナ・マコアティさん】
「『ファッションショーに参加する?』と聞かれてすぐ返事しました、ずっとやってみたいと思っていた。日本では私みたいな大柄なモデルはいないでしょ。”お母さんのため”という趣旨が良かった。何でも親子でやるっていうのが好きなんです」
小学2年生のアレックスくんはやんちゃ盛り、4歳のアレクサちゃんはおしゃれが大好き。
ファッションショーのフィナーレは親子3人で参加します。
ところがアレックスくんはというと…。
【アレックスくん】
(Q.ママがメイクしたりするのどう?)
「ちょっとむかつく」
(Q.楽しみじゃないの?)
「ピンクとかついてちょっとむかついて」
(Q.普段のママと違うから?)
「うん」
ちょっと戸惑うアレックスくん。
しかし、ママはノリノリで高級ブランドの衣装で大変身!
プロのモデルによるウォーキングレッスンが始まりました。
【フランシーナ・マコアティさん】
「難しかった、どうしよう」
本番に向け、ママたちが変身していきます。
【フランシーナ・マコアティさん】
「リップステッィク?わーお。ピンクだらけ」
プロにメイクをしてもらうのは生まれて初めてです。
フランシーナさん、鏡の前で「So Cute!オーマイガー」と声を上げました。
オシャレ大好きなアレクサちゃん、ママがちょっとうらやましいようで…。
【アレックスくん】
「いい感じ」
【アレクサちゃん】
「いい感じじゃない」
ママを見たアレックスくんは「いい感じ」とほめてくれましたが、アレクサちゃんは「いい感じじゃない」と、辛口の感想。
アレックス君が「そんなん言ったらあかんで」とたしなめる一幕もありました。
ファッションショーの開幕です。スポットライトを浴びたママたちがポーズをきめていきます。
いよいよフランシーナさんが登場しました。
笑顔でさっそうと歩くフランシーナさんに子どもたちが盛んに手を振ります。
フィナーレでは親子3人でステージに立ちました。
【フランシーナ・マコアティさん】
「緊張した、めっちゃ楽しかった。今まで母の日の思い出ってなかったけど、今日は最高の思い出になりました」
【アレクサちゃん】
「ママなんか良かった。ポーズが良かった。髪とかお化粧とかめっちゃいい」
頑張ったママ、最後はアレクサちゃんも認める、素敵なモデルぶりでした。
ママも子どもも、みんなで楽しんだ母の日は忘れられない一日となりました。
(関西テレビ「newsランナー」5月14日放送)