“生マグロ”を「特急くろしお」で運べ! 新鮮マグロを「鉄路」で4時間余りで直送するプロジェクト…そして“解体ショー”が始まった JR大阪駅に直結する百貨店が企画 2023年04月27日
3月、地下の新しいホームが出来てJR大阪駅に「特急くろしお」が停車するようになりました。陸路…それも「鉄路」で安全かつより早く運べる手段が整ったことで“あるプロジェクト”が立ち上がりました…その名も『生マグロ直送計画』!です。
和歌山からみんな大好き!”生のマグロ”を特急列車を使って大阪まで鮮度抜群で運ぶプロジェクトに密着しました。
【大丸梅田店食品担当・林克己マネージャー】
「いい天気で良かったなー」
和歌山・勝浦漁港にスーツの男性が2人。百貨店・大丸梅田店の食品売り場の担当社員たちです。
「生マグロの聖地」とも言える場所に新鮮なマグロを買い付けにやってきました。
鮮度抜群の生マグロは甘い身が特徴。しかし、日持ちしないため冷凍して運ぶのが一般的です。 出来るだけ早く運んで、生マグロの味を食卓に届けたい!
そこに飛びこんできたニュースが…JR大阪駅に“新ホームが誕生”でした。和歌山と京都をつなぐ「特急くろしお」がJR大阪駅に停車するようになったのです。 これに目を付けたのがJR大阪駅に直結の大丸梅田店。開業40周年のプロジェクトとして「生マグロ直送計画」を立ち上げました。
【バイヤーの大丸梅田店食品担当・林マネージャー】
「この3年間はコロナでひっそりとした売り場だった。マグロの解体セールを実施して、お客さんにも盛り上がっていただいて、鮮度感抜群のものをPRしたい」
いよいよ買い付けです
【大丸梅田店のバイヤーとマグロの仲買人の会話】
(バイヤーの林さん)
「見た目、まん丸してるのはこっち。今回は鮮度を重視している…肉質はどうです?」
(仲買人)
「こっち(が)いいよな」
選んだ生のキハダマグロ。林さんは、まるまると太ったこちら一匹のキハダマグロを選びました。
【マグロの仲買人】
「20キロオーバーの鮮度のいいマグロ、赤身でございます」
(Q.関西圏の人に生マグロ食べてもらうことへ期待は?)
「期待ですか…ちょっと(カメラを)一回止めてもらっていいですか…めっちゃ重い!」
屈強なマグロの仲買人も根を上げるほど身がぎっしり詰まったマグロ。厳重に梱包して無事、買い付けが終了しました。
一夜明け(27日の早朝6時20分)、2人がかりで慎重に列車へと運び込こまれるマグロ。
【車内アナウンス】
「特急くろしお12号京都行きです」
始発電車ということもあり車両には乗客数名とマグロが一匹。
きれいな太平洋の海、ここから大阪駅まで4時間と少しです。
そして…午前11時前、マグロが大阪駅の新しいホームに到着。大急ぎで2人はマグロを台車に乗せて百貨店へと運びます。
【マグロを買い付けた大丸梅田店の2人】
「通りまーす」
厨房に運び込まれたマグロは…鮮度抜群の状態を保っています。さぁ、いよいよお客さんの待つ売り場へ!
「カランカラーン♪」…百貨店内に鐘の音が鳴り響きます。
【魚売り場では…】
「生マグロ解体始めまーす!…さあ、背が外れましたー!きれいな身です!」
【魚売り場では…】
「ここから中落ちが出ますんでね。一番おいしい身が詰まっています…中落ち1パックいくら?」
【バイヤーの大丸梅田店食品担当・林マネージャー】
「500円!」
ここで大丸梅田店食品担当・林克己マネージャーが「500円!」と値付けをすると…お客さんからは「やっすいな」の声が上がっていました。さらには…
【魚売り場の人】
「ご試食でございます!」
さばいたばかりのマグロが振る舞われて会場は大にぎわい。
【購入した人】
「美味しかったですね。柔らかくて」
Q)何をゲット?
「中落ち!」
【購入した人】
「買いました。やっぱり冷凍したものより味が濃いよね。楽しみ!」
【大丸梅田店食品担当・林マネージャー】
「感無量です。お客様にも臨場感が伝わったかなと思います」
ホッと一息、バックヤードでは林さんもパクリ。
【大丸梅田店食品担当・林マネージャー】
「うん、モッチモチです」
直送計画は大成功、前代未聞の直送計画は大成功のうちに幕を閉じました。
(関西テレビ「newsランナー」4月27日放送)