学生時代は「ノートの神様」…灘中・灘高・東大・ハーバード大学そして“史上最年少”市長へ 芦屋市長選”当選”の26歳・高島崚輔さん「世界でいちばん住み続けたい街にする」とカメラ目線でトーク 2023年04月25日
4月23日の兵庫県芦屋市の市長選挙で当選した26歳の高島崚輔(たかしまりょうすけ)さん。“史上最年少”の市長となります。
24日午後には芦屋市議会の議場で「当選証書」を受け取りました。
そして議会では、年齢が上の議員たちに深々とお辞儀であいさつをしていました。
その後の会見で高島さんは「身が引き締まる思い…対話して政治を進めていきたい」など決意を述べました。
現職と新人3人の戦いとなった芦屋市長選挙ですが、無所属で新人の26歳、高島崚輔さんは“史上最年少”を前面に打ち出しての選挙戦を展開。 高島さんは、退職金の全額カットに18歳までの医療費の無償化や、訪問介護サービスの充実などを訴えていました。
また、動画配信アプリの「TikTok(ティックトック)」への投稿で再生回数が100万回を超える動画もあるなど、新時代のアピールもあわせて支持を集めたようです。
投票率は前回より6.42ポイント高い55.11パーセントでした。
■史上最年少市長の”誕生”に
史上最年少の26歳2カ月での市長誕生となります。 午後8時、事務所にはすでに高島さん本人が陣取っていましたが、報道機関の「当確」の一報の直後、事務所内は沸き上がりました。
【芦屋市長に当選した 高島崚輔さん(26)】
「私はこの芦屋市、世界トップクラスの魅力、可能性があると確信しています。市民のみなさまと市役所の真ん中に立って、みなさんのお声を頂き、集めながら、この芦屋市の市政のかじ取りを全力で進めてまいります」 と、当選直後のあいさつをしました。
■驚くべき高学歴…行列のできる「ノートの神様」
高島崚輔さんは、1997年2月生まれ。
最難関で知られる神戸市の灘中・灘高を卒業、在学時は生徒会長を務めたほか、自身が授業などの際に記したノートを自らのSNSで“行列のできる”ノートとして紹介していて、当時は『ノートの神様』と呼ばれていたそうです。
HPなどによると、高校の生徒会活動を通して、芦屋市の市民活動に関わり始めたということです。具体的には、総合公園でのスポーツイベントの開催やサマーカーニバルへの出店をする中で、市民中心のまちづくりに興味を抱いたことが、政治活動を始めた原点だとしています。
■ハーバード大学「合格」でも東大に4カ月通ったワケ
高島さんは日本の東京大学とアメリカのハーバード大学にそれぞれ合格しましたが、ハーバード大学に合格した4月時点ですでに東大への入学手続きを終えていたこともあり、せっかくのチャンスだととらえて東大に4カ月通った後、アメリカに渡ったということです。ハーバード大学での専攻は環境工学で、環境科学や公共政策も副専攻にしていました。
また、ハーバード大学在学中には世界中の街を訪れ、世界の研究者や議員と議論を重ねながら、理想の都市づくりを学んだということで、芦屋市に関する研究発表を行ったこともあるそうです。
そして“まちづくり”を学んだことを生かし、自分が好きで「可能性」を感じる芦屋市長選への立候補を決めたのです。
選挙戦では「TikTok」などを駆使して戦いました。
現職の候補におよそ7800票差の19779票を獲得しての当選でした。
■「この芦屋を世界で一番住み続けたい街に…」カメラ目線で訴え
今回、史上最年少での当選を果たした高島さんは、単独インタビューに対し、熱い口調でカメラ目線で次のように訴えました。
【芦屋市長に当選した 高島崚輔さん(26)】
「重責を担うことになりまして、身の引き締まる思いです。今回、私を支えてくださった方々、そうではなかった方々、選挙に行かなかった方々、おひとりおひとりと対話を続けていきたいと思います。『この芦屋を世界で一番住み続けたい街にする』あなたと一緒に進めていきたいです。ぜひ、これからも力を貸してください。一緒にやりましょう!」