神奈川県のキャンプ場で木が倒れ、下敷きになった女性が死亡した事故。事故を防ぐための対策を、大阪のキャンプ場で取材しました。鮮やかな緑に囲まれた大阪府能勢町のキャンプ場では、周辺に生えている樹木の点検が行われていました。
【木の管理を担当する業者】
「これですね、皮がめくれている状態。死んじゃったから皮をつなぎ止められない、こういったものは倒れるおそれがあるので、伐採の対象になります」
■神奈川県のキャンプ場 木が倒れ下敷きになった女性が死亡する事故が起きる
4月16日、神奈川県相模原市のキャンプ場で高さ18メートルの木が倒れ、テントで寝ていた夫婦が下敷きになり、妻の中村まりなさん(29)が死亡しました。木が倒れたのは、根元の腐敗が原因とみられています。周辺の木について、従業員は、「毎朝確認していた」と話しているということですが、警察は、点検方法などに問題がなかったかどうか、詳しく調べています。
■大阪のキャンプ場では専門業者が樹木を点検
能勢町のキャンプ場では、去年から週に1度、専門業者による樹木の点検をしています。枯れて葉の色が変わってしまったり、虫が入り込んで、穴が空いてしまったりと、危ない木があれば、目印を付け、伐採します。
【木の管理を担当する業者】
「木がしっかり生きていると、カビとか生えないんですけど。死んじゃっている、枯れちゃっている状態なんで、菌が回ってしまって、キノコが出てしまう」
また、木自体が枯れにくくするために、不要な枝や葉っぱを切り落として、対策をしているそうです。
キャンプ場の利用者に話を聞いてみると…
【キャンプ場の利用者】
「倒木の危険性なんて感じてキャンプしたことなかったんで、あの事故で気を付けないとあかんなと思った。腐ってる木の近くはダメって書いてたんで、気を付けようと思います」
(Q.木が腐ってるとか分かります?)「分かんないです…」
■倒木の危険を察知するポイント「キノコ、葉の色、皮の割れ」
利用者が倒木の危険に気付くためのポイントを教えてもらいました。
【木の管理を担当する業者】
「木の側にテントを張る場合、キノコがなっていないかとか、葉っぱの色が黄色くなっていないかとか、木の皮が割れていないかとかを確認してもらうと、その木の危険性が判断しやすいと思います」
(関西テレビ「newsランナー」2023年4月20日放送)