奈良県知事選 大阪府以外で初の“維新公認”知事誕生 "自民分裂"が維新の追い風に 山下新知事「『引き続きやってほしい』と4年後も言われるようしっかり取り組む」 2023年04月10日
4月9日、投開票が行われた統一地方選の前半戦。大阪府知事・市長ともに維新候補が圧勝したほか、奈良県でも大阪以外では初めてとなる維新公認の知事が誕生しました。取材で見えてきた圧勝の理由とは。
今回の選挙で、維新の勢いを象徴する場所となった奈良県。
「がんばろ~!がんばろ~!がんばろ~!」
日本維新の会公認で、元生駒市長の山下真さん(54)が、現職らを下し、初当選を果たしました。維新にとっては悲願だった、大阪府以外で初めての公認知事の誕生です。
【奈良県 山下真知事】
「おはようございます。山下真でございます。ありがとうございます!」
選挙から一夜明けた4月10日。有権者に感謝の気持ちを伝えた山下さん。新しい県政に向けて意欲を語りました。
【奈良県 山下真知事】
「(大阪府の)吉村知事とも話してたが、関西全体が元気になる必要があります。県政に新しい風を吹かしてほしい。そういった期待の声だと思いますので、その期待に応えられるように頑張りたい」
維新公認の知事誕生に県民は…
【奈良県の有権者】
「新しい県政で、大阪や兵庫に埋没されないような県になってもらいたい」
【奈良県の有権者】
「吉村知事もコロナの時は先頭に立って、好し悪しあったかと思うが、山下さんもそういう形でいってくれるのかなと」
期待する声があがる一方でこんな意見も…
【奈良県の有権者】
「大阪の“ミニ化”はしてもらいたくないという気持ちはあるわね。やはり奈良の良さもあるわよね」
【奈良県の有権者】
「(荒井知事は)コロナ対応でちょっとダメだった」
【奈良県の有権者】
「今回は自民党がああいう状況だったので、ほとんどの方は維新の方に…あれが大きかったでしょう」
今回、山下さん勝利の大きな要因となったのが、自民党の分裂です。これまで自民党の推薦を受けて4期16年にわたって知事を務めた荒井正吾さん(78)と、高市早苗大臣の元秘書官・平木省さん(48)が出馬し、票が割れたのです。結局、二人の票を足すと、山下さんを上回るという選挙結果になりました。
【奈良県 山下真知事】
「自民分裂の影響が大きかったということは否めない。『引き続きやってほしい』と4年後も言われるようにしっかりと取り組んでいかなければならない」
維新の勢いは今後,関西全体に波及するのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2023年4月10日放送)