7日、神戸の中心部にある公園「東遊園地」がリニューアルオープンしました。
阪神・淡路大震災から「復興への希望」として始まった「神戸ルミナリエ」。
毎年、震災の犠牲者に祈りを捧げる追悼行事「1・17のつどい」。
どちらも、神戸の中心に位置する「東遊園地」で行われています。
【親子】
「きれいで、カフェとか出来ているのでみんなで楽しめるかな」
■ なぜ「東遊園地」と呼ぶの?
神戸市の「東」にあるわけでも、一般的な「遊園地」のようにアトラクションがあるわけでもない、この公園。
なぜ「東遊園地」という名前なのでしょうか。
【神戸市建設局公園部・牛若健吾課長】
「江戸時代に日本と各国の公使と居留地に関する協定を結んだが、その協定の中に『パブリックガーデン』という単語が出てくる。当時、それを『遊園』と訳してまして」
時は1868年。開国への歩みとして神戸港が開港し、多くの外国人が街に住むことになりました。それが「外国人居留地」です。
1875年に公園が開設され、外国人がスポーツを楽しむ場所として使われていました。
【神戸市建設局公園部・牛若健吾課長】
「当時、公園という概念が日本の中になかったので。日本政府も当時の兵庫県知事も『それはどういうもんなんや』というのを外国人が一生懸命説明したと」
「さらに居留地の東にあるということから東と遊園が合体して東遊園という呼び方があった」
当時の居留地を再現した模型を見てみると、居留地の東に公園のようなものが。
外国人たちが住む場所から一番「東側」にあったことから、「東遊園地」と命名されたのです。
東遊園地はおよそ150年の時を経て、市内中心部の再開発の一環でリニューアルオープン。
およそ4000平方メートルと、さらに広くなった芝生の広場に、公園設置後初めて常設のカフェも作られました。
新たな姿となった東遊園地。神戸市は「憩いの場として多くの人に利用してもらいたい」としています。
(2023年4月7日 関西テレビ「newsランナー」放送)