大阪と和歌山の県境に近い「山中渓」。
1000本の桜並木が町を彩ります。
桜を見に遠くから足を運ぶ人もたくさん。
1本1本を、地域の人たちが世話をして守り続けています。
【山中渓つなぎ隊・田中庸一さん(41)】
「(木に)苔がついている。鎌で苔や枝を刈ったりしています。生まれ育った中で桜を当たり前に見てきたので最近まで特に何も思ってなかった。仕事で地元に帰って来て、山中渓の桜をごく誇りに想えるようになって」
桜が植えられて、およそ90年。町の姿が変わると、切らざるを得ない桜もありました。
【樹医・山本春男さん(74)】
「駅前の桜を撤去する際に、小さい脇芽が出てるのよ。それをちぎらんように持ってきて移植したんです」
【樹医・山本春男さん(74)】
「桜の季節が過ぎたら、周辺を人っ子一人歩かへん。夕方になったらよ。この時期だけはワーッと来るけれど」
普段、夜は真っ暗になる山中渓も、この季節だけは訪れた人を楽しませます。
桜が咲き続ける限り、この場所に笑顔がつながっていきます。
(2023年3月31日 関西テレビ「報道ランナー」放送)