「侍ジャパン」のWBC準決勝・メキシコ戦。ものすごい試合になりました。春分の日の朝、関西各地で思い思いの熱狂の様子がありました。
■いよいよWBC準決勝「日本×メキシコ戦」
いよいよ場所をアメリカに移しての準決勝。相手はメジャーリーガーだらけのメキシコ。難敵相手の負けられない戦いです。試合開始は日本時間21日午前8時。祝日のため史上最強の“侍ジャパン”を存分に堪能できました。
バーでは“朝から飲むスタイル”に、サウナではもしかしたら“前日の晩に飲みすぎたのかな?”というスタイル。
そしてこちらは寝屋川の少年野球チーム・サンレッドジュニア。子供たちは全国大会を目指し、負けられない戦い前のウォーミングアップ中なのですが…
【少年野球チームの保護者たち】
「いい感じ、いい感じ」
(Q.スマホの画面をみんなで見ている?)「はい。息子にもドキドキするし、こっち(WBC)にもドキドキしてます。忙しいです。心臓が止まるかなって」
それぞれが、それぞれのスタイルで声援を送る、“侍ジャパン”の大一番。
■試合序盤 緊張感あふれる投手戦に皆さん目が離せません
日本は完全試合男・ロッテの佐々木朗希投手が初回からエンジン全開!しかし、大谷選手のエンゼルスの同僚でもある相手ピッチャーもナイスピッチングを続け、序盤は緊張感あふれる展開となります。
【少年野球チームの保護者たち】
「こんなんやってたら(少年)野球見られへんな、子供(の野球を)応援できへん」
しかし…
【バーで観戦のファン】 「ちょっと甘いな」
バーで観戦していたファンが佐々木投手のピッチングを心配したその直後、メキシコからスリーランを被弾してしまいました。 その後、去年のセリーグ三冠王“村神様”は一発出れば同点の場面で三振。巨人の岡本選手の大きな当たりもホームランキャッチされて、メキシコの3点が重く重くのしかかります。
■アメリカのWBC、寝屋川の少年野球 シンクロするような逆転劇
嫌な流れになったころ、寝屋川の保護者たちは、一旦WBC観戦を諦めて、少年野球チーム・サンレッドジュニアも決戦の地へ。
大阪・寝屋川市で熱い戦いが始まったころ、アメリカ・フロリダ州でやってくたのは、オリックス、いや今年からレッドソックスの吉田正尚!起死回生の同点スリーランで追い付いた侍ジャパン。 しかし勝負強いメキシコ。先ほど岡本選手のホームラン性の当たりをジャンピングキャッチで阻止したアロサレーナ選手の2ベースヒットを足がかりに、2点を奪い返します。絶体絶命の大ピンチ“侍ジャパン”
すると同じころ、大阪・寝屋川市から強烈なエールが送られました。サンレッドジュニアが大逆転に成功!これにはWBCをこっそり見ていた保護者たちも大興奮。同じように大逆転を頼むぞ!“侍ジャパン”
1点差に迫って迎えた9回裏。先頭の大谷選手が、魂のツーベースヒット。男前な“雄たけび”でチームを鼓舞します。
そしてチャンスは広がり、長打が出ればサヨナラの場面で打席に“村神様”…サウナで、バーで、ファンが祈るように画面を見つめます。村上選手はここまで4打数ノーヒット、3三振。果たして…
■ついにその時が! “村神様”逆転サヨナラ弾
【少年野球チームの保護者たち】
「打ったー!超えたー!」
“村神様”の逆転サヨナラタイムリーツーベースヒットがさく裂。苦しんだ末の大歓喜。「日本代表6-5メキシコ」で劇的勝利を収めた日本。世界一に王手を掛けました。
少年野球チームの保護者も、サウナで見守っていた人も、バーで応援していたファンも、みんな拳を振り上げて大興奮です。
【サウナの店員】
(ノンアルコールビールを客にふるまって)「乾杯!おめでとうございます」
【サウナで観戦のファン】
「安心して、明日(WBC決勝の日)仕事休みます」
【バーで観戦のファン】
「もう仕事してくれました。さすが“村神様”です」
「村上えぐいわ、神様やわ」
「今までヤジってすみません」
【少年野球チームの保護者たち】
「よかった。もうこっち(少年野球)に集中できます」
■さあWBC決勝へ 頑張れ“侍ジャパン”!
試合後のインタビューで、
【村上宗隆選手】
「何度も悔しい思いをして、最後は僕が決めましたけど、チーム一丸となった勝ちかなと思うし、その期待に応えられてよかった」
【大谷翔平選手】
「最後まで諦めないという気持ちだけで、つないでつないで、ああいう形になったと思うので、みんな素晴らしかった。(決勝のアメリカ戦は)最高の舞台で、最高の相手なので、必ず勝つんだと強い気持ちで、全員で頑張りたいと思います」
“侍ジャパン”の戦いはいよいよクライマックス。14年ぶりの世界一をかけて、日本時間22日午前8時、アメリカとの決勝戦に臨みます。頑張れ“侍ジャパン”!
(関西テレビ「報道ランナー」3月21日放送)