濃いピンク色の花を満開にさせているのは「河津桜(かわづざくら)」。ソメイヨシノよりも“早咲き”の桜です。河津桜の名所として知られる京都市伏見区の「淀水路」。20年ほど前から地域の人が町おこしのために植樹を始め、いまでは1キロ以上にわたって、約200本が並びます。
【桜を見に来た2人組】
「兵庫県(から)です」「色が思ったよりも濃くて、すごいかわいいなと思いました」
【桜を見に来た家族連れ】
「滋賀から来ました」「春がやっと来たね。去年は出産で見られなかったので、良かったです。見に来られて」
【桜を見に来た子供】
「桜がかわいくてびっくりした」
子供から大人までみんな桜に夢中!と思いきや…
【子供】 (Q.お花とお団子どっちがいい?)「おだんご」
【母親】 「花より団子やな」
と、皆さんお花見を楽しんでいる様子です。
■2023年、お花見を予定している人は31.3%。市場規模は前年と比べ約2倍見込み
調査会社のインテージによると、今年お花見を予定している人は31.3%で、予算は、約7000円と去年から3200円ほどアップしています。市場規模は、去年と比べて約2倍の2100億円となる見込みで、今年のお花見は盛り上がりを見せそうです。
一方、桜の代表格「ソメイヨシノ」はというと、
【記者リポート】
「桜の『標本木』のある大阪城にやってきました。桜の状態はというと、つぼみはだんだんと膨らんでいるのですが、まだ開いてはいないですね」
関西屈指のお花見の名所、大阪城公園の桜は、まだこれからという様子。気になる大阪の開花は3月21日ごろと予想されています(ウェザーマップ発表)。
ここ数年、大阪城公園でのお花見はというと、新型コロナの流行で2020年からの2年間は、シートを敷いての宴会の「自粛」が呼び掛けられていました。去年も「飲食以外はマスク着用」でした。ついに今年、「制限なき」花見シーズンを迎えます。
有料バーベキュー場も、13日に“4年ぶり”に予約受付を開始しました。しかし、
【記者リポート】
「予約開始から1時間ほどしかたっていないのですが、4月の土日など、けっこう埋まっている所も出てきていますね」
受付開始早々、満席となる日も出てきている盛況ぶりです。
【大阪城パークマネジメント企画営業部 垣田英信部長】
「テーブルがだいたい100台ぐらい予定しています」
「4年ぶりということになります。久しぶりなので、すごく問い合わせが多いですし、皆さん楽しみにしておられるのがよく分かります。センターサークルの周りはソメイヨシノが咲いていますし、桜を楽しみながら、天守閣も眺めながら食事ができると思います」
(Q.期待感は高まっていますか?)「そうですね、自分でも申し込みたいと思います」
本格的な春の訪れまであと少し。つぼみとともに、期待も“膨らみます”。
■近畿各地の最新開花予想。大阪は“3月21日”など
いつ咲くのか?浅田麻美気象予報士とお伝えします。関西各地のソメイヨシノの開花予想ですが、一番早い和歌山で19日、大阪や神戸では21日などとなっています。
【浅田麻美気象予報士】
「神戸、大阪、京都、奈良では開花予想が3月21日ということです。ソメイヨシノは花が咲いてから、大体1週間で満開を迎えますので、3月最終週には近畿各地でお花見が楽しめるのではないかしら、というところです」
大阪の「標本木」。この木が5~6輪咲いたら“開花”と判断される木が、大阪城・西の丸庭園にありますが、13日午後1時ごろに撮影した映像がこちらです。
【浅田麻美気象予報士】
「緑やピンクの様子からみると、(13日から数えて)1週間~10日ほどで開花発表になると思います。桜の成長を見るときの一つの目安として、緑がかっているつぼみはあと2週間ぐらい、ピンクのつぼみはあと1週間ぐらいで花が開くと言われています。天気や気温でも変わり、暖かい日が続いて、日差しがたっぷりあると、桜はどんどん成長します。ウェザーマップから13日午後2時に発表された予想では、この先暖かい日が多くなりそうだということで、大阪ではこれまでの予想より1日早まって21日となりました」
■ここで“桜トリビア”。「ソメイヨシノ」にそっくりなこの花は?
【浅田麻美気象予報士】
「ここで“桜トリビア”。13日、大阪城公園の南東、JR森ノ宮駅のそばで満開になっている花がありました。これは桜ではなくて、『ベニバスモモ』です。ソメイヨシノとの見分け方ですが、小ぶりで、葉っぱと一緒に満開になるのが『ベニバスモモ』です。すごくかわいらしいですし、大切な時期を教えてくれる花でして、『ベニバスモモ』が咲いてから、だいたい1~2週間ぐらいで、毎年ソメイヨシノが咲いているということです」
(関西テレビ「報道ランナー」2023年3月13日放送)