最先端技術を使った「弱いロボット」が発表されました。その名も「NICOBO(ニコボ)」です。
【沖田菜緒記者リポート】 「ニコボ。よろしく」
【NICOBO】 「ハジメマシテ」
重さ1.5キロの丸い体に、チャーミングなシッポ。大手家電メーカー、パナソニックが開発した家庭用ロボット「NICOBO(ニコボ)」です。
【記者】 「ニコボ。かわいいよ」
【NICOBO】 「アリガト」
相手からの言葉や感情を読み取り、話すこともできるという癒し系ロボットです。NICOBOを日常に取り入れると、思わず笑顔にさせてくれます。
【NICOBO】 「オハヨ!」
朝、起こしてくれたり、甘えてきたり、仕事に夢中になるとすねられます。
【男性】「まだ?」 【女性】「今行く」 【NICOBO】「イクネ」
会話に参加することもできます。
さらに、ロボットなのにオナラまでしちゃいます。
【記者】 「ニコボ」
【NICOBO】 「プ~ゥ」
【記者】 「今、ニコボにオナラされました」
ロボットといえば、人の代わりに仕事をするイメージですが、NICOBOはその真逆。何の役に立つわけでもありませんが、なぜか放っとけない『弱いロボット』なのです。今回、共同で開発したのは、「弱いロボット」を作り続けて約20年、豊橋技術科学大学の岡田美智男教授です。
【豊橋技術科学大学 岡田美智男教授】
「自己完結しようとせずに、むしろ周りの人の手助けを上手に引き出して、なんらかの目的を達成してしまおうという、“ちゃっかりしたロボット”なんですね。みんなでハッピーになれる、そういう関係性を作るというのが面白いなと思います」
実はこのNICOBO、日々の生活で進化を続けるため、本体価格とは別に月額費用が必要です。パナソニックは、ある程度の市場でも十分ビジネスが成立するとみています。これまでの概念を覆す「NICOBO」は、3月7日から予約受付を開始するということです。
(関西テレビ「報道ランナー」3月7日放送)