「ふたごハウス」はじめました 双子や三つ子の子育てをサポート “同じ悩み”そして“苦労”が共有できた! 企画のNPO代表「安心して話せる場所・時間を」 2023年03月02日
双子や三つ子などの子育てをサポートしようと、兵庫県尼崎市に、市営住宅の空き部屋を活用した新しい施設が誕生しました。
■“ふたごの日”にオープン 多胎児の子育て支援「ふたごハウス」
2月25日“ふたご”の日にオープンした「ふたごハウス」。
次々と、双子とその親たちが集まります。
ここは、尼崎市の市営住宅の空き部屋を活用し、双子や三つ子など多胎児の育児を支援しようと、育児に悩む親たちが交流できる場所になっています。
【双子(3歳8カ月)の母親】
「(保育園に)お昼寝の布団を2個持っていかないといけないって聞いた瞬間に無理かもって。雨の日とかに自転車で2個布団は無理だってなって」
【双子(2歳7カ月)の母親】
「(抱っこをすると)腰がやっぱりきますね」
【NPO法人「つなげる」中原美智子 代表】
「腰きますよね~」
【双子(2歳7カ月)の母親】
「保育園の先生も『甘えたいときに甘えない方が良くないから』って」
■周りに分かってもらえない“大変さ” 多胎児のいる家庭の交流の場に
「ふたごハウス」を企画し、自身も双子の子どもがいるNPO法人「つなげる」代表の中原美智子さん。多胎児のいる家庭を支援するNPOの活動の中で、これまでに育児での苦労や悩みの声がたくさん寄せられていました。
≪寄せられた「悩みの声」≫
「夫を含め、周りに“大変さ”が分かってもらえない」
「怒鳴ったり叩いたり、虐待のようなことをずっとしていた。今でも、その頃の接し方が抜けきらず死にたくなるほど苦しい」
「何で私だけこんな目に遭うのか?罰でも当たったか!?と思った」
【NPO法人「つなげる」中原美智子 代表】
「『ここがしんどかったんだ』と言える時間が絶対必要だと思っていて、しんどいことはいけないことではないし、つらいことが母親失格でもないし、安心して話せる場所、話せる時間を作っていきたい」
ここ「ふたごハウス」では、少しでも育児の負担を減らしたいと、親同士の交流だけでなく、子どもの離乳食や、沐浴のサポートなども今後できるようにしたいということです。
【双子(2歳7カ月)の母親】
「みんな2人いるのが当たり前の人たちなので、1人が泣いていたら抱っこしてもらったり、自分だけでなくてみんなで育児している気になるので、楽しく来させてもらっています」
【双子(3歳8カ月)の母親】
「ずっと1人で、2人といるのはよくなかったんだなって、精神的に。30分でも1時間でも、他の人と育児について共通の話題を話せるだけで、あした頑張ろうとか思える」
「ふたごハウス」は、毎月4回、不定期に開催される予定で、予約はNPOの公式LINEから申し込むことができます。(*尼崎市在住の方以外の方も申し込み可能)