梅田大改造!「うめきた2期」地下の大阪駅新ホームに特急「はるか」や「くろしお」が登場 線路切替で"消える踏切"に名残惜しむ声も 一方で道路できて移動しやすく 2023年02月13日
大阪駅の地下に出来る新しいホームに列車を通すための大工事が週末、夜通しで行われました。場所はJR大阪駅から福島駅までの一帯です。
【記者リポート】
「着工から8年。客を乗せた列車が初めて地下のホームを通過します」
今回の工事の目的は、”大阪最後の一等地”「うめきた2期地区」の地下に大阪駅の新ホームを開業すること。
これまでは地上の線路を走って大阪駅を通過していた特急「はるか」や「くろしお」などが、新しくできた地下の線路を通り新ホームに停車することになります。
週末、大阪駅周辺では、大規模な準備が行われていました。
【近隣住民】
「渡ろうとしていました。(交通規制)は全然知らなかったです」
線路を地下に走らせるための仕上げの工事の影響で、JR福島駅周辺は交通規制がしかれました。
さらに電車が地下を通るようになることで、役目を終えるのが「西梅田1番踏切」。JR大阪駅の西側で、福島駅方面を結ぶ道路にあります。
長年、ラッシュの時間帯には、踏切が原因の交通渋滞が頻発していました。
【タクシー運転手】
「今まで大渋滞するからね。高速道路からもすっと流れるし。(踏切が無いと)楽になるでしょうね」
一方で、なくなる踏切に集まっていたのは大勢の「撮り鉄」
【見に来た人】
「踏切が好きだったので、悲しい気持ちになりそう」
【見に来た人】
「おやじのことを思い出しますね。おやじによく連れられてよく貨物列車を見た」
地下を電車が走るようになり、悲しむ人・喜ぶ人と様々ですが、13日朝、2日間に渡る切替工事が無事に終わりました。
【記者リポート】
「特急『くろしお』がやってきました。客を乗せた列車がはじめて新しい地下ホームを通過します」
特急「はるか」や「くろしお」も地上から新しくできた地下の線路に入っていきます。
来月18日からは、このホームから乗車ができるようになり、大阪から関西空港までの所要時間が20分短縮、和歌山までは33分短縮されアクセスが大幅に改善されます。
またスマートフォンで登録すると、駅の案内板に自分専用の行き先を表示してくれる「デジタル可変サイン」など最新技術も導入されます。
取材をしていた経済担当の藤井凌記者は、電車だけでなく、道路の整備面でも「うめきた2期」で便利になると話しました。
【経済担当・藤井凌記者】
「グランフロント大阪から梅田スカイビルに行こうとした場合、わざわざ地下道に入らないと行けませんでした。今回、うめきた2期を横断するように道路ができることで地下道を通らなくても良くなりました。またヨドバシカメラの前やグランフロント大阪の南館と北館の間を走る道が梅田スカイビルまで一本筋でつながりました。片側13メートルのすごく広い歩道もできる予定で、車だと「うめきた2期」をぐるっと迂回していたものが一気に行きやすくなります」
(関西テレビ「報道ランナー」2023年2月13日放送)