トルコ南部を震源とする大地震の犠牲者が2万人を超えました。現地で支援活動をするため10日、神戸市のボランティアがトルコに向け出発しました。
次々と支援物資を段ボールに詰めていたのは、神戸市のNPO法人「CODE」の吉椿雅道さん(55)と学生スタッフの植田隆誠さん(22)です。
2人はトルコに入り、現地で一週間、支援活動にあたります。
【NPO法人CODE 吉椿雅道さん】
「なるだけ支援の入っていないところに入ろうと思ってます。取りこぼされている地域はどこなのかの調査など、すでに日本語学校の学生さんたちがボランティアで動いていますので、現地のNGOやボランティアの動きを把握し、そういう動きをバックアップしたいと思います」
6日にトルコ南部で起きた地震による死者は、2万人を超えました。負傷者は7万人以上となっています。
各地で救助活動の手が回らず犠牲者が増え続けるなか、日本の国際援助隊は9日、震源に近いカフラマンマラシュで本格的な捜索活動を始めています。
【被災者】
「日本は最新技術を持っているので皆喜んでいる、(家族が)助かることを祈っている」
10日に出発した2人は、阪神淡路大震災の教訓を生かそうと準備を急いでいます。そんななか「トルコに支援をしたい」という人からの電話がかかってきました。
【NPO法人CODE 吉椿雅道さん】
「きょう出発なので間に合わないと思うんですね。なので、次回また近々トルコに行くので、その時でよければ現地に(支援物資を)持っていくことは可能です」
(Q.なんのお電話だったんですか?)
【NPO法人CODE 吉椿雅道さん】
「阪神淡路大震災の時に被災した方からのお電話で、『あの時寒かったからダウンジャケット送りたい』と言って泣いてました、こうやって神戸の人が結構支えてくれているんです」
基本的には、個人からの支援物資は受け付けていませんが、少しでも気持ちを届けたいと子供たちの書いた手紙も持っていきます。
【子どもたちの手紙】
「応援しているよ、早く家が建つといいね」
【NPO法人CODE 吉椿雅道さん】
「ぼくらCODEも阪神淡路大震災を機に立ち上がったので、”オール神戸”で支援できたらいいかなと思っています」
吉椿さんたちは飛行機を乗り継ぎ、15時間かけてトルコに入ります。
(関西テレビ「報道ランナー」2月10日放送)