神戸大学は全国で初めて東京でのロボット手術を、神戸から遠隔操作する実験に成功したと発表しました。
ロボットのアームが細い糸を結んでいきます。このロボットをなんと、およそ500キロ離れた場所から医師が操作しているんです。
神戸大学やNTTドコモなどは神戸から東京のおよそ500キロの距離を商用の5Gで接続して、初の国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」の遠隔操作に成功したと発表しました。
実験は、東京の若手医師が執刀するロボット手術を神戸の熟練医師が遠隔で支援する場面を想定したもので、難しい場面では神戸から遠隔操作が行われました。
【神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター 山口雷藏副センター長】
「(実験の)3日間、問題なく安定してできたのは今回の収穫だった」
この技術が実用化すれば医療の地域格差の解消や、若手医師への教育の質の向上にも、つながることが期待されます。 県をまたぐ実験は全国初で、今後数年以内に、都市部と離島で遠隔操作実験を行いたいということです。
(関西テレビ「報道ランナー」2023年2月9日放送)