平年並みか、平年以上に寒くなるという今年の冬ですが、政府は7年ぶりに冬の節電を要請する方針です。
この冬は、どう乗り越えればよいのでしょうか。
■どうする? 今年の冬
街の人からは、すでに冬の節電を意識した声も…
【街の人は…】
「まだ暖房とかつけてないです、今まで。カバンの中カイロ入れてます。寒かったらパッと貼って、コートを着てあったかくなるかな」
「家の中でも厚着して、暖房できるだけ使わんようにしようかなと思ってます」
「電気代がどれくらい上がるか見ながら、(暖房)つけるかつけないか、(使用量を)減らすか減らさないかみたいな」
なるべく暖房は使わずに過ごしたい。そんな冬だからこそ注目されているのが、「湯たんぽ」です。
65年前から湯たんぽを製造している、兵庫県姫路市の尾上製作所を取材すると…
【尾上製作所 名城嗣明社長(41)】
「9月末、10月頭くらいから、例年の倍くらいの注文になっております」
――Q:生産は間に合ってます?
【尾上製作所 名城嗣明社長】
「間に合ってないです。去年はアウトドアブームですごく湯たんぽ作ってたんですけど、今年に関しては省エネ、節電ということで湯たんぽがさらに出ている。予想はしてたんです。増産計画を立ててたんですけど、それを上回る数が出てしまって追い付いていない感じ」
■最大5000円相当もらえる? 節電ポイント
かつてないほどに節電への意識が高まっている今年の冬。賢く乗り切るためのお得な「節電ポイント」と、節電のためのテクニックをご紹介します。
「節電ポイント」とは、各電力会社の節電プログラムに登録するだけで、2000円相当のポイントがもらえるというものです。
さらに、来年1月~3月にチェックされる電気使用量が、前年同月比で3パーセント以上節電されていれば、月1000円相当のポイントがもらえるということです。
最大で合計5000円相当もらえるポイントは、電子マネーや他社のポイントに変換して利用することができます。
関西テレビの神崎デスクは、この節電プログラムが、まだ多くの人に知られていないと言います。関西電力では、数百万世帯あるうち、先月末までに登録しているのが16万世帯ということです。
■3パーセント節電するには
節電3パーセントを実現するためには、どのくらいの節電が必要なのでしょうか。
暖房は、重ね着して設定温度を22度から20度に下げると、2.7パーセントの節電になります。照明は明るさを下げれば1.5パーセント、冷蔵庫は設定を強から中にすることで、こちらも1.5パーセントの節電になります。テレビは、省エネモードにすれば1パーセントの節電になるそうです。
身近なことの積み重ねで、3パーセントの節電は達成することができるようです。
この冬も、厳しい現状の中で節電が求められることになりそうですが、国や電力会社には、余裕あるエネルギー供給の仕組みづくりも、求めていきたいところです。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年11月7日放送)