「円安」で中古車が新車より高い“逆転現象”が発生中 アルファードなど“大きめのミニバン”車種は『2カ月で20万もアップ』も 海外人気で輸出需要も高まり…中古車の“価格高騰”続く 2022年10月11日
円安などの影響で、中古車が値上がり。新車の価格を上回るという「逆転現象」が起きています。西日本最大級の中古車展示場でも…
【カーチス南港 小芝正晴 支店長】
「例えばこのヴォクシーですね、ハイブリッドのモデルになるんですが、新車の価格は約338万円。それに対して今、中古の価格としては359万9000円(10月11日時点では約355万円)」
カーナビなどオプションがついている中古車の価格が、新車を上回る「逆転現象」が起きているのです。円安の影響で海外への輸出の需要が高まったことによって、中古車の価格が高騰。海外で人気の高い車種は、2カ月ほどで約20万円もアップしたといいます。
【小芝支店長】
「大きめのミニバンと言われる車種、アルファード、ヴェルファイア、ノアとかヴォクシーとか。車種としては大きな車が、相場的には上がっている」
さらに、半導体不足で新車の納期が遅れていることから、客が中古車に流れているといいます。カーチス南港では、中古車の販売台数が数カ月で2割ほど増加しています。
【中古車を購入した家族】
「新車なの?っていう値段。でも新車が来ないですからね…」
反対に、今「お得」なのが車の買い取りです。買い取りの相場も上がっていて、場合によっては、新車で買った時よりも高い値段で買い取ってくれることがあるといいます。
【小芝支店長】
「価格的には、間違いなく円安前の相場よりも落ちるということはないと思いますので。ユーザー様にとってもチャンスではないかと認識しております」
中古車市場にも影響を及ぼす円安の波。一体いつまで続くのでしょうか。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月11日放送)