55年の時を経てよみがえる「人間洗濯機」 1970年の大阪万博でコンパニオンだった女性たちが集結 当時「4年生の坊や」が手掛ける令和版・人間洗濯機に興味津々 2022年10月05日
52年前の大阪万博で注目を集めた「人間洗濯機」。3年後の万博にも「令和版・人間洗濯機」が登場する予定ですが、その開発の現場に、“ある人たち”が招かれました。
10月5日、新大阪のホテルに集まった19人の女性。当時の写真を見せ合う様は「同窓会」のようですが、普通の同窓会ではありません。
【山本光世さん(73)】
「こういう配置で、ここに人間ドック…違う違う、シャワーがあって。真向かいにあったから、人間洗濯機はよく見てました」
今から52年前の1970年、大阪万博で「サンヨー館」のコンパニオンをしていた女性たちです。
当時、三洋電機が出展した「人間洗濯機」は大変な注目を集めました。コンパニオンたちは制服姿で案内していましたが、閉館時間には浴槽につかったこともあるそうで…
【馬野順子さん(72)】
「気持ちよかったですよ。毎日洗っていただいたら楽だなと思いました。ちゃんと貼り紙して見えないようにして。それでも水着は着てましたけどね。裸じゃなかったですよ」
元コンパニオンたちを招いたのは、高機能のシャワーや浴槽で知られる「サイエンス」の青山会長。小学4年生だった青山少年も、万博で心を動かされた1人でした。
【サイエンス 青山恭明会長】
「『こんなんできるわけないやん』って感動してもらって、将来に夢をはせるような子供さんが出てくるようなものを、われわれが絶対にやらなければならない」
「サイエンス」は、2025年の大阪・関西万博で「令和版・人間洗濯機」を手掛けます。
【馬野順子さん】
「4年生の坊やが感激してくれて、こんなに立派になられたのはうれしいですね」
令和版の人間洗濯機のお披露目まで3年足らず。開発が進められている研究所に案内され、元コンパニオンたちも興味津々です。
昭和の人間洗濯機は見た目重視でしたが、令和の人間洗濯機は入るだけで本当に汚れが落ちるものになるそうです。
【馬野順子さん】
「絶対次の万博にも行きますので楽しみにしてます。一回これにも入ってみたい。もちろん、水着を着て周りを全部隠してね」
万博まであと900日あまり。また一つ、楽しみが増えました。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月5日放送)