厳しい暑さが続きます。
まだまだエアコンをフル稼動させる日々になりそうですが、皆さんは、エアコンの効きが悪いなと思うことはありませんか?
実はそれ、エアコンの掃除で解決するかもしれません。
本格的にエアコンを使用するこの時期。
依頼が殺到しているのが、エアコンのクリーニングです。
【タメクリーンサービス 長倉弘和代表】
「暑くなってきたなってタイミングと同時に予約がばっと入ってくる。1カ月で100件くらい入ってきています。夏が繁忙期」
エアコンの効きが悪いことに気付き、汚れが気になって依頼される方が多いそう。
実際、掃除をしていないエアコンの中はどうなっているのか、業者が親戚の家で行ったエアコン掃除の様子を見せてもらいました。
【長倉代表】
「こんな感じです、カビがわ~っと…」
【親戚】
「すごいな…」
――Q:何年くらい掃除されてなかったんですか?
【親戚】
「8年ぐらいしていないですね」
購入して8年間、掃除はしていなかったということで、エアコンの中にはカビとほこりが…
寝室に設置しているので頑固な油汚れなどは付いていないものの、フィルターもほこりがたまっています。
高圧洗浄機をかけると、カビやほこりで黒くなった水が流れてきます。
【長倉代表】
「最低でも2年に1回しっかりクリーニングはした方がいいかなと。エアコンの効き目は全然違うかなと思います。汚れてるとその分熱効率が悪くなるので、頑張って動かそうとしちゃうんで電気代も上がるんじゃないかな」
普段は手入れできない裏側まで丁寧に汚れを取り、1時間半ほどをかけて作業は終了。
掃除前と比べると、随分きれいになりました。
【親戚】
「すごいねー!」
【長倉代表】
「エアコンの中の汚れがこんな感じになります」
【親戚】
「えぐいね、汚いね…今晩が楽しみです」
一方、自分でクリーニングする人もいますよね。
しかし…実は気を付けないと、大きな事故を招く恐れがあるのです。
市販の洗浄スプレーを使った実験の映像では、中を掃除するためにスプレーを吹きかけた後、スイッチを入れると…爆発音が鳴り、火花が。
スプレーを吹きかけた時のエアコンの内部を見てみると、洗浄液が基板や配線にもかかっていました。
その影響で、液がかかった部分がショートしたのです。
さらに黒い煙が吹き出して炎も上がり、火はあっという間に広がってプラスチック製のカバーが焼け落ちました。
取材した清掃業者は…
【長倉代表】
「(基板や配線に)高圧洗浄機の水がかからないようにするために養生している。ショートするんで火が出るのもありえるかなと思う。絶対にぬらさないようにという細心の注意を払ってやってます」
実際に、エアコンが原因とみられる火災が起きたことも。
2021年に長野県松本市で起こった火災では…
【火災があった家にいた人】
「(1階で)寝ていたら煙たかった。上に行ったらエアコンから火が出ていた」
家電製品の事故調査などを行っている「nite」によると、エアコンの事故は2020年度までの5年間で268件起きていて、9割が火災だということです。
まだまだ続く暑さをしのぐために欠かせないエアコン。
快適に利用するためには、適切な手入れが重要です。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月17日放送)