子供たちの間で大流行 コロナに似た症状の「RSウイルス」 発熱外来ひっ迫の今、子供が熱を出したらどうすればよいのか? 感染症の専門家は 2022年08月01日
新型コロナの感染拡大が問題となる中、子供たちの間で流行しているRSウイルス。
聞き慣れない名前ですが、実は多くの子供がかかる、一般的な病気です。
その特徴をまとめました。
【症状】
・発熱、鼻水、せきなど
・多くは軽症だが、1歳未満や基礎疾患がある場合は、呼吸困難・肺炎などを起こして重症化することも
今のタイミングでRSウイルスの患者が増えた理由として、新型コロナの感染拡大の影響が考えられます。
【流行の理由】
・感染対策を行ったことで免疫力が低下した
・最近になって対策が緩和したことで、感染者が増えた
実際に子供が発熱したときは、どうすればよいのでしょうか。
感染症学の専門家・大阪公立大学大学院の城戸康年教授に聞きました。
【対応】
コロナもRSウイルスも“対症療法”しかないため、焦らずに経過観察を
・基礎疾患などがなければ、無理に受診しなくても問題ない
・軽症であれば、RSウイルスは1~2日で、コロナは2~3日で熱が下がる
・ただし、熱がそれ以上続いたり、水が飲めない状況であれば、すぐに医師に相談を
発熱外来がひっ迫する中、「コロナ以外」の可能性を考慮した上での情報収集と備えが必要になってきます。
また、お盆期間中には、クリニックが休みで受診できないケースも考えられるため、解熱剤などの市販薬の準備も必要です。
本来、病院にかかるべき人がかかることのできる状態を維持するために、今、それぞれの協力が求められています。
(取材:加藤さゆり/関西テレビ「報道ランナー」2022年8月1日放送)