7月30日に正式に承認された、日本維新の会・松井一郎代表の辞任。
8月27日の代表選を控えて、国会議員が、続々と立候補の意思を示しました。
8月1日午後に会見を開いた足立康史衆院議員(56)は、代表選への出馬の理由の一つに党組織の改革を挙げました。
【日本維新の会 足立康史 衆院議員】
「新しい党の組織を作る能力は私にしかないと考えているからです」
その党運営の新しい形として、3人の共同代表と3人の共同幹事長を置く集団指導体制を打ち出しました。
【日本維新の会 足立康史 衆院議員】
「2人のカリスマがいなくなった後の、集団指導体制を事実上具体化する構想であると」
2012年、当時の橋下徹大阪府知事が改革を旗印に立ち上げた国政政党「日本維新の会」。
2015年には、当時の松井一郎大阪府知事が代表を継承しました。
以来、7年近く党を率いてきた松井代表が、来春、政治家を引退するのに先立ち、7月30日の臨時党大会で代表の辞任が正式に承認されました。
松井代表はかねてから「後継指名はしない」と明言してきましたが…。
【日本維新の会 松井一郎代表】
「『誰でもいいよ』なんて言うことこそが、今までトップとしてこの組織を率いてきた者としては、非常に無責任と思っております」
立候補者が出そろった暁には、誰を支持するのか表明すると明言し、党内からは、「実質の後継指名ではないのか」と疑問の声も上がっています。
8月2日には、共同代表・馬場伸幸衆院議員(57)が出馬会見を開く予定であることが分かりました。
松井代表は、自らが共同代表に指名した馬場議員を支持する可能性が高いとみられます。
また、党の発足当時から所属している東徹参院議員(55)が、1日、関西テレビの取材に対し「近く出馬を表明する」と明言しました。
そのベテラン・中堅議員よりも早く出馬を表明したのが、2019年の参院選で初当選した、議員歴およそ3年の梅村みずほ参院議員(43)です。
7月30日の臨時党大会には、大阪の事務所からオンラインで参加していました。
【日本維新の会 梅村みずほ 参院議員】
「『あれ、そうなんだ、代表は応援する候補の名前言うんだ』って。やっぱり『おぉ、そうか、これは厳しいか』っていうのは正直ありますよね」
梅村議員は、身を切る改革で議員が行っている報酬カット分を被災地などに寄付する際に、透明性を担保できるようにしたいと訴えます。
さらに、政党交付金の使い道もよりオープンにすべきとしています。
【日本維新の会 梅村みずほ 参院議員】
「維新が日ごろから街に出て皆さんに言っていることは、『政治のお金をクリーンにオープンに』なので。たとえば、交際が必要な上層部の方のお金の使い方って、まだオープンにできるところがあるんですよね」
来年春の統一地方選で、地方議員を現在の1.5倍の600人に増やす目標を掲げる維新の会。
その「顔」となるのは誰か。
新しい代表を選ぶ選挙は、8月27日に行われます。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月1日放送)