コロナ集団感染で「春のセンバツ」開会式前日"無念の辞退"の京都国際高校 ・・・そして夏、甲子園目指して! 注目の左腕・森下瑠大選手"最後の夏"に密着 激戦!京都代表の「切符」をつかめるか 2022年07月27日
夏の甲子園出場をかけた予選が各地で佳境を迎えています。
この春、センバツ出場を決めながら、新型コロナの集団感染により出場辞退を余儀なくされた京都国際高校。
再出発にかける高校球児たちの”最後の夏”を取材しました。
■“新型コロナ“集団感染でセンバツ辞退… 夏の甲子園かけて、森下瑠大選手“最後の夏”
京都国際高校・野球部は当時2年生エースだった森下選手を擁し、甲子園に2021年春・夏連続で出場し、夏の甲子園では、ベスト4まで勝ちあがりました。
そして、この春、関西テレビではセンバツ出場を決めた森下選手にインタビューをしていました。
–Q:背番号「1」をもらったときはどんな思い?
【京都国際・森下瑠大選手】
「甲子園では『1番』はやっぱりかっこいいというか、『1番』は譲れないかなと思います。もうすぐセンバツも始まるので、とにかく優勝目指して頑張ると、チームでやってきているので」
ずっと苦楽を共にしてきたチームメイトとともに背番号「1」で甲子園へ。
森下選手は、センバツで、エースナンバーを背負って歓喜の輪の中心にいる自らの姿を想像していましたが待ち受けていた現実は残酷なものでした。
まさかの「出場辞退」…
センバツ開幕前日に森下選手を含む部員13人の新型コロナへの感染が判明し、京都国際は戦わずして甲子園を去ることになりました。
■森下選手「悔しい…」 でも、代わりに出場のライバルエースに「エール」
その翌日、森下選手は、出場辞退した京都国際の代わりに出場することになった滋賀・近江高校のエースに「メッセージ」を送っていたのです。
近江高校・山田選手が、やり取りをしたLINEを見せてくれました。
【京都国際・森下選手】
「せんばつがんばれ」
【近江・山田陽翔選手】
「人間性が凄い大人やな。京都国際の分も頑張ってくる」
【京都国際・森下選手】
「がんばってくれ」
近江・山田選手は、森下選手から来たLINEについて…
【近江・山田選手】
「僕なら(センバツ辞退したなら)多分言ってないですね。『頑張れ』とか。言えないですよ。”悔しい”が勝ってしまって。だから本当に(森下選手は)大人やなと思いました」
森下選手は、互いに認め合う“ライバル”だからこそ、近江高校のエースには本心で「メッセージ」を送りました。
しかし…。
【京都国際・森下選手】
「センバツに向けてずっと冬練習も頑張ってきて調整していたので、開会式の前日に(辞退と)言われたことは本当に悔しいというか、あまり現実として受け入れることができなかったです」
■森下選手が“コロナの後遺症”で肘に炎症…重たいムード続く中、“夏”近づく
森下選手は、新型コロナの後遺症で肘に炎症を起こし、投球練習も満足にできない日が続きました。
チームも春の京都府大会で”まさか”の準々決勝敗退。
夏が近づいても、チーム全体が新型コロナに翻弄され続け、重い空気が漂っていました。
見かねた野球部監督が部員たちに「喝」をいれます。
【京都国際・小牧憲継監督】
「お前らの取り組み、姿勢、見てたら夏ないぞ。ドシっと構えて横綱相撲が取れるような去年のチームとは違うで。受けて立っていられるだけの力も余裕もないぞ。”チャレンジャー”、”挑戦者”じゃないと」
■森下選手“最後の夏” 「コロナに負けてたまるか!」 久しぶりのマウンド…そして!
森下選手たち3年生にとっては最後の夏、センバツの“借り”を取り返す戦い…
京都国際高校は激戦の京都府予選に挑みました。
初戦(2回戦)は北桑田高校との戦い。森下選手は4番ライトで出場。ホームランを放つなど活躍し、チームは10-0(6回コールド)で快勝!
その後も、京都両洋高校、鳥羽高校にコールド勝ち。
“正念場”とみていた強豪・東山高校との準々決勝でも、森下選手がホームランなど9-4で快勝しました。
乙訓高等学校との準決勝は、序盤からリードを許す苦しい展開でしたが、森下選手の内野ゴロの間に得点するなど5-3で辛勝!
”背番号1番”森下選手も、途中、この夏はじめてマウンドに立ちました。
センバツ出場辞退から4カ月…本来の姿を取り戻した京都国際高校。
決勝を前に森下選手は“決意”を語りました。
【京都国際・森下選手】
「春ああいう形で出られなくなって、ほかのチームより甲子園にかける思いは絶対に大きいと思うので、その甲子園に行く気持ちを決勝戦に思い切ってぶつけて、甲子園への切符を勝ち取りたいと思います」
そして…
京都国際高校は、27日行われた龍谷大平安高校との決勝戦でも、森下選手が“初先発“し好投!
逆転のホームランも放つ「二刀流」の大活躍で甲子園の切符を”再び“勝ち取りました。
2年連続2度目の夏の甲子園。センバツの悔しさを乗り越え歓喜の京都「夏舞台」…甲子園でも活躍が期待!されます。
(2022年7月26日放送)