■日本維新の会・現職 浅田均候補ー“大阪維新の父”大阪の改革を全国にー
【日本維新の会・現職・浅田均候補】
「改革によって財源を生み出す。そして改革によって経済を成長させる。こういうことをこの大阪でやってきたんです。だから、この大阪の改革を霞が関・永田町、あるいは全国でやらせてください」
日本維新の会・現職の浅田均(あさだひとし)候補(71)。
12年前に地域政党・大阪維新の会を立ち上げた中心メンバーで、若手の育成にも力を入れてきました。
吉村洋文副代表が応援に訪れた演説では、こんな場面も…
【日本維新の会・現職・浅田候補】
「育ての息子(=吉村副代表)がやってまいりました。大きくなったね」
【日本維新の会・吉村洋文副代表】
「政策を作るプロ中のプロが浅田先輩です」
浅田候補が今回の選挙で力を入れて訴えるテーマは“持続可能な国づくり”です。
選挙活動では、必ず身に着けている人形があります。
【日本維新の会・現職・浅田候補】
「維新立ち上げて初期から応援してくれているグループの一人が、がんで闘病中で。『私たちの思いを込めて作っている』と預かったので、身に着けておいた方がその方の気持ちにかなうのではないかなと思って最初から着けています」
■日本維新の会・現職 高木佳保里候補ー子育て・教育政策に注力 心の支えは2人の娘ー
【日本維新の会・現職・高木佳保里候補】
「いろいろな皆さんの暮らしを支えていく政策・課題が分かっているのに前に進まない。これはやっぱり既得権益なんです。しがらみのある政治をやっているからなんです」
もう一人の日本維新の会の候補者、現職の高木佳保里(たかぎかおり)候補(49)。
国会では、子育てと教育の政策に力を入れて取り組み、教育予算の拡充などを訴えます。
街頭で、有権者に声を掛けられる高木候補。
【有権者】
「応援していますよ、頑張って。孫が高校生で、大学に入れなあかんから、維新さん頑張ってください」
有権者1人1人にアピールを続けます。
心の支えになっているのは、2人の娘の存在です。
【日本維新の会・現職・高木候補】
「長女なんかは選挙の手伝いに来てくれて、私が6年間やってたことを『初めて知った』と。思いを持ってやってたんだと理解してくれたのかなと。毎日帰ったらマッサージしてくれます」
■自民党・現職 松川るい候補ー防衛力の強化を訴え 2人の娘を持つ元外交官ー
【自民党・現職・松川るい候補】
「自分の国は自分で守る、そうですよね。その意思と能力がないとダメなんです。政権与党・自民党、抜本的に防衛力を強化してまいります」
自民党・現職の松川(まつかわ)るい候補(51)。
大阪の名門女子高から東大法学部、外務省に進んだ元キャリア官僚です。
6年前、24年間務めた外交官を辞めて、政治の世界に飛び込みました。
6年前の初めての選挙活動を思い返します。
【自民党・現職・松川候補】
「6年前は死にそうな気持ちで。たすきとかダサすぎて絶対無理って思ったし、知らない人に手を振るとか意味不明でしんどかったですよね」
2人の娘を持つ松川候補。“男性育休の推進”を訴え、育休法の改正を実現しました。
この日の昼食は、大好物のちゃんぽんです。
【自民党・現職・松川候補】
「好きなものも、ここで我慢してたら18日間も戦えないので」
気になっているのは “大阪の与党”維新の存在です。
【自民党・現職・松川候補】
「去年の衆院選で、自民党は(大阪の小選挙区で)大惨敗じゃないですか。(維新に)威力を見せつけられた。大阪の自民党は絶滅危惧種って言われていますから。大阪でも政権与党・自民党の復活のきっかけになるような勝利をしたいと思っています」
■公明党・現職 石川博崇候補ー「自公で2議席が重要」外交官の経験生かした支援をー
公明党・現職の石川博崇(いしかわひろたか)候補(48)。
自民・松川候補と同じ元外交官で、防衛政務官の経歴を持っています。
【公明党・現職・石川博崇候補】
「この大阪に同じ経験を積まれている候補者がいることは心強い。定数4の中で、自公でしっかり2議席を取っていくことが大事」
外務省時代はイラクに派遣され、総理大臣の通訳も務めました。
街頭では、外交の現場での経験を生かした実績を中心に訴えます。
【公明党・現職・石川候補】
「ウクライナ情勢が長期化する中、ウクライナから避難される避難民の方、お一人お一人を救助するため、退避をさせるため、きめ細やかに手を打ってまいりました」
この日、石川候補が訪れたのは、障害者団体との意見交換会。
公明党大阪府本部の代表を務める石川候補は、全ての人が楽しめる大阪万博を実現するため、当事者の意見を反映したバリアフリーの実現に向けて取り組んでいます。
【公明党・現職・石川候補】
「(公明党は)どの政党よりもネットワーク力を生かして、一人一人の小さな声に耳を傾けられる政党。世界に誇るバリアフリー大国・日本、またバリアフリーの街・大阪を築いていけるように、意見交換会で出たさまざまなご意見も踏まえて取り組んでいきたい」
■立憲民主党・新人 石田敏高候補ー大阪産業から経済の活性化を 菅直人“大阪特命担当”も応援ー
立憲民主党の新人、石田敏高(いしだとしたか)候補(57)。
銀行員時代に金融危機に直面し、金融に強い政治家が必要だと感じたことから、政治の世界を目指しました。
【立憲民主党・新人・石田敏高候補】
「賃金の上がる構造にしていく、安定的な仕事を作っていく。大阪を成長させるには、観光だけじゃなくて安定した産業が必要です。私は大阪にもう一度仕事を取り戻したいと思っています」
2000年の衆院選では、民主党の公認として出馬するも落選。
その後、国会議員の政策担当秘書として議員立法の作成などに携わってきましたが、立憲民主党からの打診を受け、再チャレンジを決意しました。
応援にやってきたのは、民主党政権時代に総理大臣を務めた、菅直人“大阪特命担当”です。
【立憲民主党・菅直人 最高顧問】
「右寄りの政治に歯止めをかけて、もう一度、しっかりした日本の政治を立て直す」
大阪の経済を活性化させると訴える、石田候補。
【立憲民主党・新人・石田候補】
「IRで夢洲にお客さん来ても、そこで飲んで食べてカジノして帰っていくだけ。他にお金落ちません。そんなことやるより、やっぱり地元の商店街から活性化する、そんな政策を立憲民主党はやって、これからの私たちの生活を変えていきたいと思っています」
■共産党・元職 辰巳孝太郎候補ーカジノ反対!の声を国会に 3年ぶりの議席奪還目指すー
日本共産党から立候補しているのは、3年前に失った議席の奪還を目指す、辰巳孝太郎(たつみこうたろう)候補(45)。
【共産党・元職・辰巳孝太郎候補】
「働く人の最低賃金を、中小企業への支援の強化と一体に、1500円にまで引き上げること。年金の連続引き下げをストップさせること」
国会では、森友学園の国有地売却をめぐる問題を厳しく追及。
コロナ禍で失業した人や、学費を支払えなくなった学生などの、さまざまな生活相談に耳を傾けてきました。
【共産党・元職・辰巳候補】
「すぐにでも国会に戻ってそういう声を取り上げて、制度を拡充させていく。暮らしを守る政治を実現していく。今すぐにでもやりたいと思います」
街頭では、大阪・夢洲への誘致が進められているIR(=カジノを含む統合型リゾート)の反対を訴えます。
【共産党・元職・辰巳候補】
「カジノはギャンブル。ギャンブルで経済は成長しません。現職4人、自民・公明・維新の2人、全員カジノ推進派です。これではカジノは止められない。カジノをストップさせるためにも、『カジノあかん!』の声をまっすぐ届ける議員が必要です」
■国民民主党・新人 大谷由里子候補ー給料・年金アップを目指し ゆかりある大阪で再出馬ー
国民民主党の新人、大谷由里子(おおたにゆりこ)候補(59)。
吉本興業で、横山やすしさんなどのマネージャーを務めました。
その後、人材育成会社を立ち上げ、全国で講演活動を行っています。
2年前、長年交友関係のあった玉木雄一郎代表に誘われ、政治家を目指すことに。
【国民民主党・玉木雄一郎代表】
「人を大切にする、そんな仕事をしてきたので、日本を人を大切にする国にしたい、そんな思いで立ち上がってくれたのが大谷由里子さんです」
去年の衆院選では、岐阜県の小選挙区から出馬するも落選。
今回、マネージャー時代を過ごした大阪選挙区からの出馬となりました。
【国民民主党・新人・大谷由里子候補】
「大阪はおもしろい、ほんとにおもしろい。みんな本音で語ってくれるんで」
選挙戦では、給料や年金の引き上げなどを訴えます。
【国民民主党・新人・大谷候補】
「給料が上がる政策、実質賃金が上がる経済政策、消費税5パーセント。でも、これ口だけで言っててもなかなかできないんです。私たちに必要なのは皆さんの力なんです」
■れいわ新選組・新人 八幡愛候補ー現役大学生候補 消費税廃止で生活の底上げをー
れいわ新選組、新人の八幡愛(やはたあい)候補(34)。
高校卒業後、タレント活動をしていた八幡候補は、同じタレント出身・山本太郎代表の活動に感銘を受け、政治家を志すことにしました。
【れいわ新選組・新人・八幡愛候補】
「消費税は廃止、やろうと思ったらできる。そのほか教育の完全無償化、徹底した財政出動によって皆さん一人一人の生活の底上げをしていく。“同情するなら金を刷れ”です」
高校を卒業した時は、経済的な理由で大学進学を諦めざるを得ませんでした。
今は通信制の大学で学んでいて、選挙活動の移動中にも講義を受けています。
【れいわ新選組・新人・八幡候補】
「『階級階層論』という授業を今は見てます。見えないヒエラルキー(階層)というのが私はこの日本にあると思うので、そこを学問的に深めていきたいなと思って。私が普段しゃべってるような街宣にも生かせるので」
八幡候補は、所得に関係なく、全ての人が安心して暮らせる社会の実現を訴えます。
【れいわ新選組・新人・八幡候補】
「ほんの一握りの一部の富裕層しか優遇されないようなこの世の中、私、変えたいと思っています。自称保守と名乗るただの保身勢力に戦いを挑みます」
■NHK党、諸派からも
NHK党からは、以下の4人が立候補しています。
【NHK党・新人・高山純三朗(たかやまじゅんざぶろう)候補(49)】
「全国で災害が起きたり、環境破壊が起きていますけど、メガソーラーの問題を提起していきたいと思っています」
【NHK党・新人・西脇京子(にしわききょうこ)候補(49)】
「お金で子供を諦めない、少子化対策を訴えたい。大手企業に高卒採用者枠を設ける制度を作りたい」
【NHK党・新人・丸吉孝文(まるよしたかふみ)候補(37)】
「教育分野への投資は、日本国民全てへの投資です。教育国債などを発行し、そうすることでこの国の経済を底上げしたい」
【NHK党・新人・吉田宏之(よしだひろゆき)候補(46)】
「物価高で即対応できることは、NHK料金を支払わないこと。訴えられれば、我が党が代わりにお支払いします」と訴えています。
大阪選挙区では、他に以下の6人が立候補を届け出ています。
【諸派・新人・本多香織(ほんだかおり)候補(50)】
【諸派・新人・押越清悦(おしこしせいいち)候補(63)】
【諸派・新人・後藤住弘(ごとうよしひろ)候補(56)】
【諸派・新人・西谷久美(にしたにひさよし)候補(67)】
【諸派・新人・数森圭吾(かずもりけいご)候補(42)】
【諸派・新人・油谷聖一郎(あぶらたにせいいちろう)候補(48)】
激戦の大阪選挙区。
4つの議席を獲得するのは誰になるのでしょうか。
投開票日は7月10日です。