まもなく紅葉シーズンが到来します。
今年の紅葉の色づきは、どうなりそうなのか。
片平敦気象予報士に聞くと、「鮮やかで美しく」なりそうだとの答えが!
その2つの理由を解説してもらいました。
■今年は「映える」傾向に
(坂元龍斗キャスター)
今年の紅葉はどうなりそうですか。
(片平敦 気象予報士)
ずばり、「鮮やかで美しい」。「映える」傾向になりそうです。
というのも、2つ理由があります。
(片平敦 気象予報士)
みなさん思い出してほしいんですが、近畿地方に強い台風ってほとんど来てないですよね。
とても大事なことで、台風が来てしまうと、葉っぱが痛んだり、散ってしまう。
今年はそうはならず、葉っぱがたくさんある。
そして、色づくかどうかを左右する気温なんですが、条件が良さそうなんです。
紅葉は朝の気温が8度を下回ると、スイッチが入る。
スイッチが入ったあとも、だらだらと気温が高くなると、あまり色づかなくなってしまうんです。
そのまま寒くなったほうがいいんです。
今年は、当初は、11月、だらだらと気温が高めになるという予報だったのが、予報が変わってきて、4日発表の1カ月予報だと、そのまま寒くなるというんです。
気温が下がっていくので、順調に鮮やかに色づくのではないかなと思います。
■50年前から「2週間」遅くなった紅葉
(坂元龍斗キャスター)
最近、紅葉の期間が遅くなっているんですよね。
(片平敦 気象予報士)
気象台の観測結果を振り返ると、過去50年間で、2週間遅くなっているんです。
なかなか秋が深まらない、冬がやってこないということなんですね。
一因としては、温暖化の影響もありますし、街中は都市化で気温が高くなっているのもあるので、こうしたものが複合されて、2週間くらい遅くなっているんです。
50年前だと11月の半ばくらいに紅葉が見ごろだったところが、もう12月にずれこんでしまっている。
このあと50年同じペースで暖かくなれば、もしかしたらクリスマスに紅葉が見ごろになるかもしれません。
■気になる近畿地方の見ごろは…
(坂元龍斗キャスター)
関西各地の見ごろはいつになりそうなんですか。
(片平敦 気象予報士)
箕面公園は、11月中旬から12月上旬くらい。
この週末くらいによさそうなのは、兵庫県の六甲山や、和歌山県の高野山も見ごろです。
山あいが見ごろだと思ってください。
街中や京都の嵐山は、11月下旬からが見ごろです。
(カンテレ「報道ランナー」2021年11月5日)