この夏休み、旅行したくてもできない…という方が多いと思いますが、そんな中で大手旅行会社が『落ち着いたら行きたい海外旅行先ランキング』を今年4月に発表。
1位がハワイ、2位は台湾、3位イタリアと続きました。(提供:Tripa・日本旅行)
コロナ禍の中でも、国内にいながらハワイを感じられるサービスが今次々と登場しています。
その最新事情を取材しました。
■日本で感じるハワイ…サービス続々
多くの人が憧れる「ハワイ」。
7月からワクチン接種を終えたアメリカ国内からの訪問者については事前検査などが不要になりましたが、日本からはまだ行きにくいのが現状です。
そんな中、日本企業はハワイを感じられるサービスを続々と展開。
日本マクドナルドが7月からハワイのメニューを期間限定で発売すれば、ホテル業界では、ウェスティンホテル大阪が南国気分を味わえる「ハワイアンブッフェ」を開催。
帝国ホテル大阪も、ハワイの名門ホテルの料理が楽しめるフェアを9月1日からスタートします。
さらにグランフロント大阪では…
【薄田ジュリアキャスター】
「ベーカリーカフェ『レブレッソ』にやってきました。ここでもハワイを感じられるメニューが提供されているそうなんです」
全国で9店舗を展開するこちらのベーカリーカフェも、期間限定でハワイアンフードを販売しています。
ハワイアンフレンチトーストには「パイナップル」や「ラズベリー」といった6種のフルーツがたっぷりのっています。
【客の女性】
「行ったことないですけど、ハワイを感じました」
【別の女性】
「大学でもコロナで行けない状況なので、少しでもハワイを感じられたら楽しいです(笑)」
■ハワイ州観光局HPに『おうちでハワイ』
日本人が惹かれるハワイ。その魅力は何なのでしょうか。
街で聞いてみると。
【女性】
「海の音とか人の温かさですかね」
【男性】
「日本にない香りっていうか、匂いっていうか」
【別の女性】
「英語を全然喋れなくてもどうにかなるし…」
ハワイ州観光局のミツエ・ヴァーレイ日本支局長は、日本とハワイの歴史が関係しているといいます。
【ミツエ・ヴァーレイ日本支局長】
「明治時代からずっと続くハワイと日本のリレーションシップですね。さとうきびプランテーションの時に日系の官約移民というのがありましたが、その時すでに3万人近い日本の方がハワイに働きに来ていて。そのあと県人会とか文化交流とか、色々なプロジェクトというのがずっと続いています」
さらに魅力として挙げられたのが「過ごしやすい気候」。
【ミツエ・ヴァーレイ日本支局長】
「地球のへそにあってすごく五感が冴えます。旅をすると家族もすごく仲良くなるし、癒しの旅ができるしという。リピーター率が68%あるので、そういった形でハワイに行きたいと思っていただけるファンも多いです」
そのハワイ州観光局では去年4月からホームページで、自宅でハワイを感じられる「おうちでハワイ」を開設しています。
カウアイ島でのカヤックや、マウイ島でのサンライズ、広大な大地を駆け巡る乗馬体験など、現地に行った気分になれるバーチャル映像を無料で楽しめ、今年6月までに280万回以上再生されているんです。
■ハワイと日本の架け橋に…現地女性の想い
また調査を進めると、京都の百貨店でも。
【薄田キャスター】
「ハワイフェアの一角に見つけました!サーシャさんのサポートハワイのブース。商品がいろいろ並んでますね」
そこに並んでいたのは、ランチョンマットやクッションカバー、テーブルクロスなど。これらは全てハワイの小さなお店が手作りしたもので、日本ではここでしか買えないものばかりです。(すでに催事は終了し、現在はオンラインで数量限定販売中)。
【サーシャさん】
「ハワイを少しでも感じてほしいという気持ちが大きくて。やはりアロハスピリットをどんどんお伝えするということが私のミッション」
アメリカ人の父と、大阪出身の母との間に生まれたハワイ在住のサーシャさん。
ハワイではコロナの影響で多くの店が閉店に追い込まれ、日本からの観光客も激減しています。
そんなハワイの現状を憂い、サーシャさんは「サポートハワイ」というプロジェクトを立ち上げました。
HPやYouTubeなどで主に現地の小さなお店などの商品を紹介しています。
売り場ではそんなサーシャさんの思いに共感した人の姿も。
【客】
「サーシャさんが使っていたものが出ていたので、ぜひと思って」
【別の客】
「サーシャがすごく頑張ってサポートしているので、少しサポートしたいなって」
その中にあったアートプリント、よく見るとサーシャさんのメッセージとともに、英語辞典の1ページが挟まれています。
【サーシャさん】
「元々68年前のビンテージの英語の辞書なんですけど、カウアイ島唯一の本屋さんで、そこの奥さんが『どうしたらいいか分からない』と泣いていて、何かしてあげたいと。これからもどんどんハワイと日本の架け橋となって、アロハスピリットを広げていけたら」
■キッチンカーで「ハワイを作っちゃおうと」
そして、さらなるハワイの楽しみ方を探して向かったのは明石海峡大橋。
やってきたのは何ともハワイアンなキッチンカーです。
北林翼さん(34)と妻のタイナさん(32)さん。
脱サラをして500万円でキッチンカーを作り、今年4月から兵庫県明石市を中心にハワイの味を届けています。
2人がハワイに惹かれたきっかけは、2019年の新婚旅行でした。
【北林さん】
「真っ青な海、真っ青な空。毎年ハワイに行こうと決めた矢先にコロナが…。であれば、キッチンカーでハワイを作っちゃおうと」
【妻・タイナさん】
「明石は海の街なんで、ちょうどいいんじゃないかと」
ブラジル人の母を持つタイナさんの陽気な性格が、翼さんの背中を後押ししました。
看板メニューは、ハワイ名物「自家製デミソースのロコモコ」です。
2人には、ハワイにいけるようになったらやりたいことがあるそうで。
【北林さん】
「次はハワイアンスピリットを。向こうの住んでる方としっかり話をして、ハワイの空気をキッチンカーにつなげたいです」
(カンテレ8月17日放送『報道ランナー』内「ヒットにワケあり!オカネのヒミツ」より)