「ギャル式ブレスト」という取り組みをご存じでしょうか。
選りすぐりのギャルが、企業の会議などに参加して課題を解決しようという取り組みのことで、ルールは、敬語を使わない、あだ名で呼び合う、リアクションは多め、などなど…
伝説ギャル雑誌「egg」が5年ぶりに復刊するなど、今、「令和ギャル」の勢いが注目を集めている中、実は、この「ギャル式ブレスト」に日本企業が注目しているんです。
老舗の文具メーカー「三菱鉛筆」のリモート会議に、ギャルのみなさんが参加した様子を見せてもらいました。
まずは、出席している三菱鉛筆の社員に、あだ名をつけることから始まります。
【ギャル「あおちゃんぺ」さん】
「中島さんは、『じま』数原滋彦さんは…『しげP』!」
「しげP」と呼ばれている男性は、三菱鉛筆の数原滋彦社長です。
会議のテーマは、「描くってなんだろう?」
出席者がそれぞれ「描くこと」についてのイメージを語ります。
【ギャル「あおちゃんぺ」さん】
「私のメイクとか、めちゃくちゃ描きまくってます!」
【三菱鉛筆・数原滋彦社長】
「メイクってなんで描くんだろうね?」
【ギャル「あおちゃんぺ」さん】
「なりたい自分のために私は描いてる」
話題は、「描くこと」から、筆記用具に移り…
【ギャル「あおちゃんぺ」さん】
「受験のときとか、この鉛筆とかだったら、上手くいきそうってのない?願掛けとかジンクスじゃないけど、そういうのって手書き以外ではなくない?私ね、こうやってみんなで話してて思ったけど、結論文房具って”エモい”なって、デジタル系よりやっぱり”エモい”」
【三菱鉛筆・数原滋彦社長】
「今、話してる中で、機能や、描きやすい、色というよりは、気持ちが上がったとかそういう話多いよね」
ギャルマインドのおかげで、社長は気づくことがあったようですね。
会議に参加し、ギャル式ブレストを体験した三菱鉛筆の技術企画室・小林武室長は「最初はギャルの皆さんをちょっと怖いなと思っていました。ギャルの格好をしなくても、ギャルマインドの人がいれば、新しいアイデアが生まれる効果はあると感じた」と話していました。
「ギャル式ブレスト」の発案者で、「バブリー」こと、竹野理香子さん(25)は、「ギャルマインド」が企業を変えると話します。
【ギャル式ブレスト発案者・バブリー(竹野理香子)さん】
「今って全然、ギャルのファッションがモテないと言われていて、あえてやっているのは、彼女たちが、『自分がこうなりたい、こういう存在でありたい』という自分軸を持っている。社会のマジョリティに流されない強さを持っている。会社でいうと忖度文化を変えられる人たちだなと思っています。そこから、忖度文化が解消された先に、面白い事を起こしたり、ものを作ってみたりするという新しい流れをつくれる存在がギャルなのかなと思っています」
(カンテレ「報道ランナー」Hello!ニューノーマル「よのなかラボ」5月27日放送)