18日、国民生活センターが、つけ爪用のものなど、瞬間接着剤によるやけどについて、注意喚起しました。
【国民生活センター 小野寺愛衣課長】「ティッシュペーパーや衣類などの繊維状のものに染み込むと、短時間で発熱し、やけどをする場合があるので注意しましょう」
国民生活センターによると、昨年11月、10代の女性がつけ爪用接着剤が手の指に垂れ、ティッシュペーパーで拭き取ったところ、全治1カ月以上のやけどを負ったということです。
再現実験では、接着剤を布に垂らしたあと、数秒で煙が出たケースも。
つけ爪用や瞬間接着剤に使われている主成分が、衣服などにつくと、化学反応により発熱し、やけどをするおそれがあるということです。
■瞬間接着剤は短時間で高温に達する
国民生活センターには、2019年以降、瞬間接着剤によるやけどの情報が7件寄せられているということです。
【国民生活センター 小野寺愛衣課長】「場合によっては、非常に短時間、10数秒という非常に短い時間で、170度という高い温度に達する場合もある」
■つけ爪用接着剤が子どもにかかる事故も
つけ爪用接着剤によるやけどをめぐっては5月、大阪・河内長野市で行われたイベントで、4歳の男の子に、近くにいた見物客が持っていたつけ爪用接着剤が、誤ってかかり、右腕に全治2週間のやけどを負う事故がありました。
国民生活センターは、誤って衣服などに付着した際には、大量の水をかけるほか、指についても、慌ててティッシュペーパーなどで拭き取らず、ぬるま湯で、もむようにはがすなど、対処方法を覚えておくよう呼びかけています。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年6月19日放送)