今、ちまたでブームとなっている「マリトッツォ」!
実際どれくらい人気なのか、街で調べてみると…
【薄田ジュリアキャスター】
「こちらのカフェ、週末には整理券を配るほどの人気店なんですが、ここで見つけちゃいました。ご覧ください。サクラのマリトッツォ!そしてイチゴもあります」
大阪市淀川区にあるカフェでは、今年2月から「マリトッツォ」を発売し、今は期間限定の「桜のマリトッツォ」が連日完売するほどの大人気だそうです。
【購入客】
「絶対食べたいって思って、わざわざ予約しました」
――Q:今回何個目?
【購入客】
「たぶん15個目くらい。めっちゃ食べてます」
マリトッツォは元々、イタリア・ローマの伝統的なお菓子で、シンプルなパンに生クリームをたっぷりサンドしたもの。
イタリアでは朝、カプチーノと一緒に食べる人が多いそうです。
【街の声】
「シュークリームに見える…」
「食べてみたい!」
――Q:マリトッツォって聞いたことあります?
「ないです」
――Q:こんなスイーツなんですけど…?(写真見せる)
「あっ!さっき食べた~笑 さっき食べました!」
調べてみると、最近になっていろんな店がマリトッツォを販売し始めていることがわかりました。
【薄田ジュリアキャスター】
「今ちょうど、こちらのパンに生クリームを挟む作業ですね。まだのせる!あふれてますけど。断面をきれいにするのがマリトッツォの大きなポイントです」
【パンとエスプレッソと南森町交差点・春成好美店長】
「だいたい(朝)8時に販売しています」
――Q:何時ごろまで買える?
「8時販売だと5分くらいで全て完売しちゃうので…」
この店では、2月から販売したところ、連日行列ができたため、感染対策としてネット予約のみの販売に切り替えました。
【客】
「クリーム多すぎたらあれかなと思ったんですけど、全然くどくないです。ね!」
【客】
「きょう一番幸せかもしれない。ずっとマリトッツォ食べたかったんですけど、どこもなくて探していた。やっと食べられてうれしくてうれしくて…」
一体なぜ「マリトッツォ」人気に火が付いたのでしょうか?
そのワケを聞くため、訪れたのは、大阪・京橋の洋菓子店。
この店では2014年に日本で、いち早くマリトッツォを販売しています。
【薄田キャスター】
「店内は町のケーキ屋さんという雰囲気ですね。ショーケースを見てください。マリトッツォ!一組最大3つまでだそうですよ。人気なんですね。これがプレーン味でイチゴのマリトッツォ、チョコレート、ロイヤルミルクティ!」
オーナーがイタリアでコーヒーに合うスイーツを探していた際、ローマのカフェで「マリトッツォ」と出会い、日本人向けにアレンジして広めたいと思ったそうです。
【パティスリー トルクーヘン・岡本圭司オーナー】
「(イタリアでは)プロポーズのために男性が女性にマリトッツォの中に結婚指輪を入れてプレゼントしたという話も聞いたことがあります。ウチは単純にたまたま発売したのが日本で初めてというだけだったので、他のお店が盛り上げてくれたので、とくにウチが広めたという気はまったくない」
ブームの火付け役は、ほかにいそう…。
街の人に、何でマリトッツォを知ったのか聞いてみると…
【街の声】
「あー見た!カルディだ!!」
「ずっと売り切れててカルディで。再入荷しましたというので買いに行きました」
「カルディで見て発見して、おいしかったですよ。意外と軽い感じ。クリームの量はすごいけど…」
全国に469店舗展開し、輸入食材などを扱う「カルディ」。
「マリトッツォ」を、日本向けの「冷凍食品」として去年11月に発売したところ、SNSなどで話題になり、およそ34万個を売り上げる大ヒット商品になりました。
さらにマリトッツォを扱う店が急増した理由を探ってみると…
【薄田キャスター】
「こちらのかぼちゃ専門店にも発見しましたよ!マリトッツォが並んでいます」
神戸・三宮のかぼちゃ専門店でも、先月中旬にかぼちゃのパンを使ったマリトッツォを発売。
【スペシャリティ パンプキン ズッカ・佐藤一オーナー】
「『今ですよ!』という話で、お客様の声もありましたし、それでぜひウチもやってみたいなということで…」
――Q:作ろうと思ってからどれくらいで店頭に?
「実際には10日ぐらいですね」
大阪府柏原市のこちらのお店でも…
【八百屋の嫁が作るmomovege・北口オーナー】
「たまたまインスタグラムとかでいろいろ見てたら、パン屋さんの記事でマリトッツォっていう存在を知って、次の日から動き出して、2日後ぐらいには販売という形」
「マリトッツォ」は、パンと生クリームのノウハウがあれば、簡単に作れることもブームの要因の一つになったと言えそうです。
さらにその特徴的な見た目がSNS映えすると話題になり、マリトッツォを手作りする人も増えました。
流行食中心の食文化研究家・畑中三応子さんにこのブームについて聞いてみると…
【食文化研究家・畑中三応子さん】
「これのヒット性っていうのは、元々日本人が大好きな物、パンと生クリーム。これがそろっているっていうのがまずとっつきやすいというのが大きい」
――Q:なぜ関西で広がってる?
「パンって京都・神戸とか消費量多いですよね。パンに対する趣向っていうのは、関西の方が高いのかなというのはあるかもしれない。今後たぶんメロンパンを使ったものとか、デニッシュ使ったものとか、どんどんバリエションが広がっていくんじゃないか」