看護の道へ…決意をもって入学
大阪・北区にある大阪医専では、4月2日に入学式が行われました。
看護学科の新入生は、約160人、決意を新たに看護の道を歩み始めます。
【新入生】
「小学校のころからずっとなりたくて、人の役に立ちたいので、感染者が増えてる中でも、そうやって働ける看護師になりたいなって思ってます」
【新入生】
「このままずっとコロナ続いたらっていう不安も正直ある。けどやっぱり人助けっていう、目標があるので、そこに向かって頑張っていきたい」
その中の一人、庄野桜子さん(19)。
【庄野桜子さん(19)】
「実感わいてきました、どんどん。(自分の選んだ道が)今この時点では絶対間違ってないなって思うので、自分を信じて頑張ります」
新型コロナウイルスが、彼女の人生を大きく変えました。
「命に敏感になった」大学を辞め、看護の道へ
【庄野桜子さん(19)】
「テレビつけたら今日のコロナの感染者が何人でって暗いニュースばっかりで、命に敏感になったというか」
庄野さんは去年4月、メイクや美容について学ぶため大学に入学。
しかし、コロナの影響で授業は全てオンラインになり、思い描いた大学生活を過ごすことはできませんでした。
【庄野桜子さん(19)】
「何もしないまま時間だけが過ぎていってそうしてることにイライラしたし、絶対自分にできることあるはずって思ってたので」
小さい頃から、人の面倒を見るのが好きだった庄野さん。
悩んだ末、今、苦しんでいる人の役に立ちたいと大学を辞めて、看護師になることを決意しました。
看護師として12年間働いている庄野さんの母・由美子さんも娘の決断を応援しています。
【庄野由美子さん】
「厳しさも知っているだけに大丈夫って?思わないわけでもないね。看護師って人から影響を受けられる仕事だから最高やな。大変なところあるしで怖いけど、いい仕事やと思うよって言っています」
実習も困難に…それでも“医療従事者”に
庄野さんが、目指すのは、看護師と保健師の2つの資格を取得できるコースです。
コロナの影響で病院での実習ができなくなるなど、これまでのように学ぶことは難しくなりました。
それでも、医療従事者を目指す受験生は去年よりも増えました。
そしてー。
届いた封筒を開けると、そこには、入学許可書が。
【庄野由美子さん】
「(想像)できなかったです。まさか医療従事者とは。コロナがなかったら大学通い続けてたと思うし。コロナの現場で働いたら家族にも会えなくなるし怖かったけど、そうしてまで人を助けたことはコロナ終わったら誇りになると思って、生きがいというか、自慢できるところになるんかなって思ったら挑戦してみたいなと思いました」
これからの人生を変える大きな決断。
最前線で闘う看護師になるため新たな一歩を踏み出しました。