訪ねたのは、3月8日に大阪市内にオープンしたばかりのお店。
【薄田ジュリアキャスター】
「こんにちは〜!いきなり富士山の壁画じゃないですか!?」
お風呂の湯気と焼売の湯気が似ていることから内装のアイデアを得たそうで、どこか懐かしい雰囲気の中、本格的な焼売を楽しめます。
【薄田キャスター】
「なんでイマ焼売の専門店なんですか?」
【焼売銭湯 番頭 堀岡悠耶さん】
「イマ東京では焼売の専門店が増えてきてまして、大阪には専門店がほとんどなかったので、関西人になじみがある関西だしを使った焼売を作ったらお客様に喜んでもらえるんじゃないかと思って専門店をオープンしました」
店の名物は、かつおベースの関西だしにこだわった「鶏焼売」。
自家製のつけだれでいただきます。
【薄田キャスター】
「んん!フワッフワ!お肉フワッフワですね。なんかすごいこうガツンとくる感じではなく、優しい〜柔らかい、何個でも食べたくなるような焼売ですね」
【焼売銭湯 堀岡さん】
「おやつでも食べていただけますし、お酒のあて、お食事、お弁当でもなんでも合わせられる焼売になっていますね」
こちらのお店、以前はアジア料理の専門店でしたが、シューマイ人気に目をつけ、焼売専門店にリニューアルしたところ連日大盛況で、1日あたりの売り上げは5倍にアップしたそうです。
街の人にも焼売について聞いてみると…
【20代女性】
「私は皮、結構普通に好きです。結構冷凍焼売家に基本ストックしてあるんで、週1でホンマに食べているかも」
【30代女性】
「ジューシー、肉肉しい感じが好きです」
【40代女性】
「お肉がギュっとなってて、肉汁がバッと出てくるところがおいしい」
【40代男性】
「昨日も(妻に)黙って夜中食べていました焼売 (笑) 」
おかずの定番ではある焼売ですが、なぜイマ改めて人気なんでしょうか!?
味の素冷凍食品によると、冷凍焼売市場は、前期比114%と好調で、売り上げも去年過去最高を記録しました。
こちらの商品は売り上げが前年より3割増えたそうです。
【薄田キャスター】
「んん!このお肉の味付けと、肉のうまみと、す〜ごい冷凍焼売のクオリティー格段に上がってます。感動するレベルだ」
人気のヒミツを聞いてみると…
【味の素冷凍食品 朴泰洪さん】
「やっぱりストックしておいてレンジで調理できるっていう簡便性と、焼売がテイクアウトに適してるところで露出が増えた、この2つがコロナをきっかけに触れる機会が増えて、価値が浸透したポイント」
さらに、これまで全国400店舗800種類以上の焼売を食べ歩いたシュウマイ潤さんは、焼売が日本に上陸した時代を「第1世代」とすると、今は「第7世代」にあたり、これまでにないものが出てきているといいます。
【シュウマイ潤さん】
「イマ第7世代はついに、中華と点心の枠を飛び越えてきたんですよ。イマまでの中華料理の焼売の枠組みをかなりいい意味で“破壊と創造”をし始めた世代がここ3年ぐらい、いきなり現れてきたんですよ」
そんな“第7世代の焼売”を売りだす店は大阪にも増えてきています。
【豚山 店長 松本旬一さん】
「お待たせしました。フォアグラ焼売ロッシーニ風ソースでございま〜す」
焼売の上にフォアグラを盛りつけたなんとも贅沢な一品。お値段は528円。
さらに、エビがはみ出たものや、カニの爪が飛び出したものも!
去年12月から個性的な焼売を売り出したところ、それを目当てに来店する女性客が増えたそうです。
【豚山 松本旬一さん】
「見た目や味で差をつけることで特化してやろうということで、アレンジを特徴にして見た目からお客様にインパクトが伝わるようなものを目指してやってます」
まさに、脇役のような存在から一気に主役となり、空前の焼売ブームが到来か!?と思いきや…ここで大きな壁が立ちはだかります。
【20代男性】
「横に餃子を並べられてしまうと、餃子ってなっちゃう」
【30代女性】
「餃子と焼売どっちが好き?」
【8歳の男の子】
「餃子」
【40代女性】
「餃子の方がパリパリしておいしいから」
【30代女性】
「おいしい餃子は聞くけど、おいしい焼売ってあんまり聞かない気がする」
【40代女性】
「少ないような気がする」
「焼売と餃子どっちが好きか?」と子どもから80代の男女40人に質問したところ、「7 対 33」で餃子が圧勝。
なかなか超えられない“餃子の壁”ですが、街で聞いてみるとそんな餃子派も注目する焼売が…。
【餃子派の20代男性】
「551の焼売はおいしいです」
【餃子派の30代男性】
「逆に551しか買ったことない(笑)」
【餃子派の40代女性】
「ジューシーやから食べ応えがある。551は結構大きくてぎゅっとしているから、551は別かな~別格!」
551蓬莱では豚まんに次ぐ人気商品の焼売。
ヒットのヒミツを探るべく向かったのは大阪市の工場です。
【薄田キャスター】
「え、これいきなり、固まりですか?」
【蓬莱 八田実紀さん】
「はい、豚肉です」
【薄田キャスター】
「ここから始まるんですね?」
焼売には豚まんと同じ肉を使用。
さらに、素材の味を引き出すためにひと工夫しているそうで・・・
【蓬莱 八田実紀さん】
「固まりのお肉をこういう感じで、ミンチではなくて少しサイコロ状というか。やっぱりミンチとかよりは、やっぱり食感があったり、旨みをしっかり感じてもらえるようにあえて豚肉はこの塊のものをカットして使っています」
肉をつぶさずに形を残すことで、肉本来の食感を出し、素材の旨みを引き出しています。
創業から70年以上貫いてきたこの製法が、根強い人気につながっています。
【蓬莱 八田実紀さん】
「世間的にはなかなか焼売ってまだまだメジャーじゃないんですけど、やっぱり551の豚まんに負けないくらい焼売も人気だよっていうところと焼売をもっとみんなに食べていただけるように弊社としても頑張っていけたらなと思っています」