1年で最も引っ越しの多い3月。
まさに今、新居をどうしようか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そんな住宅事情もコロナの影響を受けて大きく変化していて…
【アキュラホーム植村拓也さん】
「こちらがウイルスを持ち込ませないおうちです」
ウイルスが10分後には、99%減少するという“新しい生活様式の家”が登場。
そして現地に行かずに、住宅の中を確認できるサービスも!
【成都不動産 土手禄さん】
「お写真が出てるところ指でそのまま動かしていただけたら」
【薄田ジュリアキャスター】
「あ!天井までキレイに!」
新時代の住宅ニーズに応えた商品やサービスが続々と出てきているのです!
中でも、注目を集めているのが・・・こ、小屋!?
【植田板金店 山本隼さん】
「右肩上がりに業績っていうのはメキメキと伸ばしておりまして、売れっ子になってきてます」
【小屋を購入した男性】
「住宅と同じような仕上がりですごく満足してます」
さらに…!
【トラベルハウスを所有する男性】
「家にいなきゃいけないので、『じゃ家を動かします』みたいな考え方ですよね」
今や、家ごと移動する時代に!? 進化する住宅の最新事情に迫ります!
大阪・難波の住宅展示場。一見普通の住宅のようですが…
【アキュラホーム植村拓也さん】
「こちら新しい生活様式の家になっていて、オゾンを発生させることによって空気中のウイルスを除菌するようなシステムになります」
クローゼットにはコートなどを除菌してくれる特殊なライトや、バキュームクリーナーがついています。
扉も手を使わずに開けられるようになっていて、まさにウイルス対策を徹底した住宅です。
東京の住宅メーカーが開発し、今年1月から300棟限定で売り出したところ、2ヶ月で完売したそうです。
【アキュラホーム植村拓也さん】
「ウイルスを家庭に持ち込みたくないというお客様のニーズに応えるために当社はこのような商品を開発させていただきました。2月に至っては、アキュラホームの歴代最高の受注を記録させていただきました」
予想以上の反響があったため、4月からの追加販売を予定しているそうです。
そして気になる住宅を見に行きたいけど、外に出るのは気が引ける…
そんな人には…。
【成都不動産 土手禄さん】
「次リビングに移動いたします」
【薄田キャスター】
「わぁさわやかな部屋!」
【成都不動産 土手禄さん】
「実際のこう日の入り方っていうのもイメージがわきやすいかなと思うんですけど、キッチン側からベランドの方面を見てるような角度になります」
不動産サイトで今広がっているのが、スマートフォンなどを使ったオンライン内見です。
豊中市の成都不動産が運営するサービスでは、指定のサイトにアクセスするだけで物件の中を隅々まで確認でき、気になるところがあれば担当者に直接聞くこともできます。
【薄田キャスター】
「こうやって360度クルッとすべて見渡せるっていうのはなんか、その場に行って内見してるような感じで、リアルでわかりやすいですよね」
【成都不動産 土手禄さん】
「『とりあえず(オンラインで)見に来ました』っていうところから成約につながることも多々あります」
新型コロナの影響で、家選びの基準も変化しています。
auじぶん銀行が行った調査では、これまで最も重視されていたのは、駅からの距離の近さでしたが、テレワークを経験した今
家を選ぶ際に最も重視されたのは、「広さや間取り」でした。
さらに部屋を増やすならどんな部屋がいいか聞いたところ、最も多かったのは仕事部屋で、自宅での作業は集中できないという声が多かったということです。
そこで今、注目されているのが…小屋です。
テレワークに最適!?イマ小屋が売れています
兵庫県たつの市で保険代理店を営む宇田裕亮さん。
社内が密になるのを防ぐため、会社の敷地に小屋を買うことにしました。
【宇田裕亮さん】
「社員がここ(会社)で仕事してるので、いまコロナの時期なのでリモートワークで社員がこちらで仕事したりとか、休憩所に使ったりとかそんな形で考えてます」
トラックで運ばれた小屋は、クレーンで土台の上に設置され、ひさしなどを付ければ完成。
作業は4時間ほどで終わり、6畳分の小屋で価格は96万2000円からです。
【宇田裕亮さん】
「イチから建てるとやっぱり建築費結構かかりますのでね、はい、置くだけでこの部屋がとれるっていうのは魅力ですね。住宅と同じような仕上がりですごく満足してます」
住宅顔負けの小屋を手がけるのは、創業40年の板金店。
小屋の販売を始めるきっかけは、ある悩みからでした。
【植田板金店 植田博幸代表取締役社長】
「どうしても屋根や外壁の工事なので、雨が降ったら作業ができないんですよ。雨の日に何をしようかなって実はずっと考えていて」
そこで、雨が降っても会社の中で作れる小屋の製造販売を4年前からスタート。
購入者の希望に合わせ、シャワーなども設置できるうえ、持ち前の板金技術を生かした小屋は、品質が高いと評判に。
去年は小屋だけで、過去最高の1億円を超える売り上げを記録しました。
――Q:どんな需要が?
【植田板金店 植田博幸代表取締役社長】
「(夫が)家にずっとおられてお互いにストレスになってくるんですけど、それが小屋になって非常にほどよい距離感になって、男性も仕事にも集中できますし、奥さんも今までの生活環境と変わらない」
さらに取材を進めると、新しい住宅のカタチを発見!
――Q:すみません、この車は?
【男性】
「これは、トラベルハウスっていって、軽トラのキャンピングカーですね」
軽自動車とおウチが合体!移動型のトラベルハウス
フリーランスでアウトドアグッズの企画開発やマーケティングなどの仕事をしている牟田口崇さん。
去年8月、移動型住宅のトラベルハウスを購入しました。
【トラベルハウスを所有する牟田口崇さん】
「もともと旅をしながら仕事をしてたんですけど、今まで車中泊、普通の車で車中泊してて、寝る時に車だと疲れたりするので、思い切ってキャンピングカーに変えたっていう感じですね」
多い時は月の半分以上をこの車で過ごしていて、アウトドアグッズの試作品を試したり、新商品を考えたりしているそうです。
【牟田口崇さん】
「この中で仕事したりもするんですけど、電源がとれるので上でソーラーで発電しながら、このパソコンに電気を供給して、で、ここで仕事して、ソーラーの充電でエアコンも使えますね。だから割と快適にいけます」
机を畳むと、あっという間にベッドに早変わり!寝泊まりも不自由ありません。
費用は総額250万円ほどで、塗装や家具は牟田口さんが自ら手掛けました。
【牟田口崇さん】
「そもそも軽自動車なので、維持費が非常に安いっていうのとあとはひとつ部屋ができるようなものなので、まぁ家を買うと思えば非常にコスパは高いかなと思います」
移動型住宅はいまキャンプ利用の他にも、テレワークなどのために買う人も多いそう。
神戸の製造・販売会社では、受注が毎月伸びていて、この1年で200台以上が売れたということです。
コロナに適応した新たな家のカタチ。
【牟田口崇さん】
「こういう感じで移動できると、感染を避けるって意味でもありがたいかなと思います。家にいなきゃいけないので、『じゃ家を動かします』みたいな考え方ですよね(笑)」