甘~い味と香りで私たちを虜にするイチゴ!
実は、日本は生で食べるイチゴの消費量が世界一と言われる“イチゴ大国”なんです!
【女性】
「イチゴ好きです」
「たくさん種類があって種類によって味が全然違うのがすごく魅力」
個性的な品種も増え、市場規模は約1800億円にのぼり、旬を迎えた今、イチゴを使ったスイーツもどんどん進化しています!
そして新型コロナウイルスに負けじと、新たな商品も登場!
【おさぜん農園 長村善和代社長】
「イチゴの砂糖、イチゴの塩、そしてイチゴのお酢で“さしす”が揃いましたね」
京都の農園が作ったのは余ったイチゴを活用したイチゴの調味料。
醤油と味噌の試作も始まっているそうです。
【長村社長】
「イチゴを通じて生活が豊かになるような。ピンチをチャンスにじゃないですけどそれをバネに新しい試みをやりながら乗り越えたい」
さらにイチゴマネーが地方を元気に!? おトクでおいしいイチゴの世界に迫ります!
この時期の恒例となったホテルのイチゴビュッフェ。
初開催から今年10周年を迎えるホテルニューオータニ大阪では、感染症対策を取り入れた新しいスタイルでイチゴファンを迎えています。
【ホテルニューオータニ大阪 広報 杭原修子さん】
「料理とスイーツ一つ一つをジュエリーに見立ててクリアなショーケースに入れて飛沫感染防止も含めてきれいなレイアウトで今回はご用意」
まるで宝石のような一口サイズのスイーツ22種類が並ぶストロベリーギャラリー。
ホテル自慢のショートケーキに… 限定スイーツ… 新鮮なブランドイチゴも食べ放題!
お腹も心も満たされる幸福感こそイチゴビュッフェの魅力です。
【イチゴビュッフェに来た女性】
「思う存分食べれるところがいい」
「恥ずかしい。全部とりました。最高に幸せ」
【イチゴビュッフェに来た男性】
「近場でいちご狩りみたいに食べれるからホテルでちょっと贅沢に」
そして大阪市内におととしオープンしたフルーツカフェでは、イチゴを使ったあるメニューに予約が殺到しているんです!
まるで高級フレンチ!新感覚のイチゴのフルコース!
この店では、旬のフルーツを使ったコース仕立てのスイーツメニューを提供していて、いまの時期は、5種類のブランドイチゴの食べ比べやスープやメインなどイチゴのフルコースを堪能できます。
【ハナフル御堂筋店 雨宮留美さん】
「フルーツの可能性を探し求めるというコンセプトで、ただ食べるだけではなくてこういった組み合わせや食べ方があるんだという発見をしていただければということでコースとして提供しています」
【イチゴのコースを頼んだ女性】
「めっちゃおいしいです」
「目で楽しみながら食べられるのがすごい贅沢」
【イチゴのコースを頼んだ親子】
「おもしろいね、創作がすごく 来るたびに面白い」
「イチゴが色んな種類が食べられるのと一つ一つ味も甘さも違って楽しめる」
2月からは、12種類の旬のブランドイチゴの食べ比べが新たなメニューに加わっていて、様々な種類の味が楽しめるのもイチゴならではの魅力です。
実は、日本の主な国産フルーツの中でイチゴが最も品種が多く、その数315種類。
いまも新たな品種開発が各地で行われています。
関西で最も盛んなのは奈良県で、ロングセラーの「古都華」に続き、「珠姫」がおととしに誕生しました。
こちらは、奈良県農業研究開発センターで古都華などの開発に携わってきた西本さんです。
【奈良県農業研究開発センター育種科 西本登志科長】
「新実さんに前回お越しいただいたときにご紹介させていただいたのがこの珠姫ですさらに去年、新しい品種を発表し、さらにさらに今年、新しい品種を発表させていただく予定です」
イチゴは地域活性の起爆剤
作る側にとってもおいしいんです!
奈良県では近年、新品種が続々と発表されていて、おととしの「珠姫」に続き、去年「奈乃華」をリリース。
そして、今年は「奈良11号」が新たに品種登録される予定なんです。
【西本科長】
「奈乃華はご覧いただくようにつややかです。そして皮と果肉がしっかりしています。奈良11号は非常に香りに特徴があります。古都華という品種も(香りの)特徴があるんですが、これはまた少し違う香りで、美味しいです」
昨今の品種開発は、主に都道府県が主導していて、その理由はズバリ、人気のご当地イチゴを開発すれば儲かるからなんです。
【西本科長】
「潤っていますよ、びっくりするぐらい。だって1億円近い売り上げの生産者いるんですよ。百貨店から輸出から(飲食店や製菓店など)直接取引、あと直売所でも売っていますし、昔では考えられなかったような高い価格で流通できている。どこの県でもいちごを作っている生産者っていうのは元気があると思いますね」
盛り上がっているのは、品種開発だけではありません。
滋賀県草津市の連日行列のできる農園カフェ。
ここで栽培されているイチゴがいま話題を呼んでいます。
【イチゴを買いに来た夫婦】
「朝イチに来ないと売り切れるので。是非おすすめです。味が全然違う、甘い」
【ストロベリーファクトリー マネージャー 権田赫哉】
「通常のイチゴの糖度よりも大変甘いイチゴができたということで、それにちなんで「蜂蜜いちご」という名前で販売させていただいた」
こちらが、この農園で3年前から栽培されている蜂蜜いちご。
一般的なイチゴの糖度は10度程度と言われますが、このイチゴは15度もありメロンに匹敵する甘さです。
【ストロベリーファクトリー農園事業部 久世雄生さん】
「蜂蜜イチゴは品種のことではなく、場所や作り方にこだわる。見た目では分からりにくいが有機肥料を使っている、全国的にはほとんど例のない特殊な栽培方法」
蜂蜜いちごは、すでに出回っている品種をこの農園で独自栽培したイチゴに名づけられた特別なブランドなんです。
おいしさの決め手となるのは、魚の血合いや海藻などに菌を混ぜ合わせ発酵させたオリジナルの有機肥料。
アミノ酸が豊富に含まれているため、甘味だけでなく旨味や酸味、コクを最大限に引き出してくれるそうです。
【久世さん】
「自分が考えるイチゴはとにかく食べてもらって笑顔になるイチゴ」
「楽しみにして来られる方をがっかりさせたくない、できるだけ多くの方に供給出来たらいいなと」
食べる側も作る側も、みんなを笑顔にしてくれるイチゴ。
これからも目が離せません。