みなさんが、今年一番ハマったものといえばなんですか?
【街の声】
「鬼滅の刃」
「全部見ました!漫画」
「水車!」
「(あつまれ)どうぶつのもり」
「朝から晩まで」
「檸檬堂の塩レモンが僕は一番好きですね」
漫画や映画で爆発的なヒットを記録している鬼滅の刃。
そして任天堂の「あつまれ どうぶつの森」や缶酎ハイの「檸檬堂」もことしの大ヒット商品になりました。
さらに発売から47年目となるネスレの『ミロ』はことし、注文が前の年に比べておよそ7倍になったことで生産が追い付かず、2度、販売休止に。
貧血に悩む人が「ミロは鉄分が豊富」とSNSに書き込んだことが話題となり、『ミロ活』が流行したことが背景にあるようです。
SNSから大ヒットにつながった商品はここにも…!
【客】
「インスタグラムとかでみて…」
「近くにできてうれしいなと思って…」
「すごい最近ハマっていたので、いろんな味を試してみたい」
12月10日。大阪の本町に19店舗目がオープンしたフルーツ大福の専門店。
大福を切った時にできる断面が美しいとSNSで話題を呼び、今や全店舗合わせて1日に1万個以上を売り上げるのだとか。
年内に、あと5店舗がオープン予定で、創業からわずか1年で売り上げは30億円にのぼるといいます。
商品を開発した大野社長は、和菓子職人ではなく、元々は古着店の経営者。
【弁才天・大野淳平社長(32)】
「何百万もするでっかい餅の機械があるんですよ、それを買いましてね、そこから買ったら作るしかないじゃないですか。覚悟ってそういうものだと思うんですけど。買ったからには元を取るぞっていうことで,そこから一生懸命昼夜餅づくりに励んで…」
「フルーツ大福をカルチャーにしたい」という思いで、インターネットの動画をみて独学でフルーツ大福の作り方を研究したということです。
【弁才天・大野淳平社長(32)】
「食べておいしかったら流行るというそんな甘い世界ではないし、インスタ映えしてるだけでは、一過性のもので終わってしまう。その両輪を回して初めて、トレンドがカルチャーになり、根付くものになる」
ヒットの裏側には狙いと、さまざまな工夫が込められていました。
そこで、関西で生まれた今年のヒット商品とそのヒミツに迫ります!
発売から63年の「ウタマロ石けん」。
ちょっとした工夫から1年間で当初の販売目標の20倍にあたる約10万個売れるようになったといいます。
――Q:どういった工夫を?
【東邦・西本武司社長(40)】
「こちらの商品になるんですけど、ウタマロ石けんの専用ケースになります」
――Q:石けんを変えたのではなく、ケースをつけた?
「そうですね」
【東邦 営業部・門脇将志マネージャー】
「下からグッと上げていただくと、中のギザギザがついているので、しっかりとフィットする。このシリコンのケースがついていると…すべらないように石けんを握る力が必要ないので、こすりつける力だけですむので…使い心地がすごいラクチンなんですよね。これは新たな発見ですね」
今後は、本社工場の隣接地に第2工場を建設する予定で、さらなる増産を目指すということです。
【東邦・西本武司社長(40)】
「(ウタマロは)歴史の重みを感じる部分あるが、いい形でどんどん進化させていってまた次の100年も残る商品にできたら」
≪コロナ禍でも挫けない!ヒット商品が続々!≫
新型コロナウイルスの影響で自宅で勉強する子供たちも増える中で、大阪市に本社がある文具メーカー「コクヨ」もヒット商品を生み出していました。
【薄田ジュリアキャスター】
「この宿題やる気ペンという器具を鉛筆に取り付けて、こうやって宿題をするとこの器具の後ろのランプが10段階の色で点滅してやる気を見える化してくれるんです」
去年発売されたIoT文具の「宿題やる気ペン」。
鉛筆を持った手の動きや時間を検知し、やる気ランプで見える化してくれます。
連動したアプリに学習して溜まったやる気パワーをかざすと…
【薄田ジュリアキャスター】
「おぉ~やる気パワーをためたおかげでリンゴふたつゲットです」
リンゴの数に応じて、ステージが進むすごろく形式のゲームも。子供が勉強したくなる仕掛けもあり、年間1万台ほど売れる人気商品になったといいます。
【事業推進センター・グループリーダー 中井信彦さん】
「つい二日ほど前まではウェブの方でも売り切れ状態に…自分の心の中に起きる勉強したい学びたいという心に火がつくようなそういったものシフトしてくれたらうれしいなと思っています」
関西発のヒット商品はほかにも!
マスクをつけた時にメガネがくもらないようにするこの商品は、前の年と比べ、3倍以上の売り上げを記録。
難しい機能を省き、シンプルで使いやすさを重視したこちらのミシンはマスク作りなどで注文が殺到し、前の年と比べ、4倍以上の売り上げに。
創業75年目で過去最高益の見込みだということです。
【アックス ヤマザキ・山﨑一史社長】
「当時は最大3カ月待ちにまでなったんですけど、頑張って増産しまして、ようやく何とか2週間待ちくらいまで追いついた感じ世の中の社会課題を解決して、役に立てるようなものづくり・ことづくりをすることで、もう一度一家に1台というのを目指して、みんなで頑張っていこうと思っています」
そして京都で200年以上続く老舗和菓子店では…、意外な商品が売れていました!
≪朝食を美味しく簡単に!パンと食べる和菓子≫
八代目女将の吉永由依子(ゆいこ)さんが考案した「スライスようかん」。
じっくり煮込んだ丹波産の大納言小豆を3日間かけてようかんにして、厚さ2.5ミリにスライス。
その上に「バターようかん」と、けしの実をかけたもので、食パンと一緒に焼くだけで手軽に小倉トーストを作ることができます。
じっくり煮込んだ丹波産の大納言小豆を3日間かけてようかんにして、厚さ2.5ミリにスライス。
その上に「バターようかん」と、けしの実をかけたもので、食パンと一緒に焼くだけで手軽に小倉トーストを作ることができます。
――Q:どれぐらい売れた?
【亀屋良長八代目女将・吉村由依子さん】
「そうですね。初年度(おととし)よりは6倍以上の売り上げで…。本当に新たなお客様がこの商品のおかげで増えたなと」
良質な地下水を使って、ようかんを作るため、小豆の香りがひき立つんだそうです。
発売から2年が経ち、口コミやネットなどで話題になり、ことし人気に火が付きました。
さらに吉村さんは飽き性だという自分の経験から、食べている途中で、味を変えられる新商品も考案していました。
【亀屋良長八代目女将・吉村由依子さん】
「先ほどと同じつぶあんのようかんになりまして、こちらはカカオのようかんになります」
――Q:なぜふたつを合わせる発想になった?
「一枚の食パンでふたつ味が楽しめたほうが、ハッピーかなーと思って…」
【薄田ジュリアキャスター】
「食感はあんこのジャムですね。いま、チョコとあずきが混ざってるこの真ん中を食べたんですよ。すっごいおいしい!両方のいいとこどりができる感じ」
新たな看板商品になることを期待して、来年1月中旬以降に発売する予定だということです。
【亀屋良長八代目女将・吉村由依子さん】
「スライスようかんもそんな売れると思ってなくて…」
――Q:ハーフアンドハーフの大ヒットも狙える?
「ねら~えそうですかね~~~~~笑」