コロナ禍の夏休み。
家族が家で過ごす時間が増えることで、いま増え続けている「家事」。
日々、当たり前のように行う家事ですが、あるサービスで、労働の価値をオカネに換算してみると…
食器洗いは216円
お風呂掃除は776円
積み重ねると驚きの金額に!
【上野桃子さん(37)】
「えっ?31万2513円!私の家事価格」
やってもやってもエンドレスな家事。少しでも負担を軽減したいですよね?
そんな中ネットなどで話題になっているのが「ポテサラ論争」。
子供連れの母親がスーパーで、ポテトサラダを購入しようとしていると、見知らぬ男性から「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と声をかけられたのを見たというSNSへの投稿。
これをきっかけに、論争へと発展、いま、手間をオカネで買うことが注目されているんです。
タイムイズマネー!
家事をアウトソーシングして時間を有効活用!?
さらに最新家電を活用して家事を大幅削減!?
家事をオカネで解決するには一体いくらかかるのでしょうか!?
兵庫県尼崎市に住む上野桃子さん(37)。
夫と小学2年生の娘の3人暮らしです。
【薄田ジュリアキャスター】
「ご自身の中で家事はどれくらい負担になっていますか?」
【上野桃子さん(37)】
「日中は働いているので、帰ってきてからも(パソコンで)仕事というので、あまりソファーに座ることがないんですよね。あとはパパが手伝ってくれたりするので、食器洗いに関しては。(でも)排水口がめっちゃ汚れてて、あーそこまで手が回ってなかったかって。でもやってくれてるから何も言えなかったりとか」
キッチンの排水口の掃除など、細かくて見えにくい、小さな家事。
住宅メーカーが行ったアンケート調査では、コロナ禍の中では「マスクや消毒液の残量確認・購入」など、新たな家事が増えたという声も6割を超えています。そこで…
「ベアーズから参りました。杉田と申します」
「任せていい!?」家事代行で時間節約
増え続ける家事を少しでも軽減したい。そんな思いに応えるサービスのひとつが、家事代行サービスです。
【家事代行サービス「ベアーズ」大場充 大阪支店長】
「直近では前年と比べまして130%くらいのご依頼数を頂いております。ご自身の家のことはご自身でやるという、『やまとなでしこ精神』といいますか、長年に渡って植え付いていたと思うんですけど、その中でアウトソーシングできることはする」
今回、上野さんにサービスを体験してもらいました。
スタッフが最初に取り掛かったのは、ガスコンロ周り。
普段汚れていても、見て見ぬふりをしてしまうような部分を集中的に洗っていきます。
「ベアーズ」の「初回お試しプラン」は、キッチン掃除に40分、お風呂掃除に40分など、合わせて3時間の家事代行サービス。
料金はおよそ5500円とスタッフの交通費です。
家事代行スタッフは、排水口も、手際よく丁寧に磨いていきます。
【薄田ジュリアキャスター】
「手袋をせずに掃除されるんですね?」
【ベアーズ・杉田留都子さん】
「全然大丈夫。見えないところ、こういう角っこのところとか、触りながら…」
メニューには表現されないような細やかな作業を大切にしているそうです。
家事がどんどん進む間に、上野さんはやり残していた仕事にとりかかります。
でもはじめての家事代行に興味深々の様子…
【上野さん】
「時間内に終わらなかったらどうするんですか?」
【ベアーズ・杉田さん】
「いや、(依頼者と相談しながら)時間内に終わるようにします」
【上野さん】
「換気扇の裏とかもする?」
【ベアーズ・杉田さん】
「換気扇の裏は(ハウスクリーニング)専門の部署があるので。表面だけですね、私たちができるのは」
キッチンとお風呂をピカピカに磨き上げ、今回のお試しサービスが完了しました。
【上野さん】
「うわぁすごい。めっちゃ綺麗になってる~。なかなか手が伸ばせなかったところまで…。日々の汚れを取ろうと思っても時間がなくて、それを毎日見るたびにストレスだったので、今回サービスをお願いすることで、ストレスがすごく減るので、また定期的にしんどい時とかに利用させていただきたいなって本当に思いました」
【薄田ジュリアキャスター】
「家事代行で時間にゆとりが?」
【上野さん】
「とりあえずソファーに座りたい(笑)ソファーに座って本を読む時間だたりとか。ゆっくりホッとする時間になればいいなと」
一方で…
【薄田ジュリアキャスター】
「ことし6月。ある主婦がブログに綴った叫びが、注目を集めているんです」
『主婦業の9割削減を目指します!』
こう宣言したのは、千葉県在住の主婦・唐仁原(とうじんばら)景子さん(40)。
夫と7歳、4歳、1歳の子を持つ5人家族です。
終わらない家事や子供の要求を聞いているうちに、イライラが爆発。
ことし6月に主婦業の9割削減をブログで宣言したのです。
――Q:まずは何から始めた?
【唐仁原景子さん(40)】
「最新家電への買い替えっていうのを最初に始めて。(ドラム式)洗濯機とロボット掃除機とコードレスの掃除機。そしてウォーターサーバーを取り入れた。『麦茶ちょうだい』とか子供たちに言われるのをイライラしてたので…」
“投資”で負担を軽減!最新家電は強い味方
家事の9割削減をめざし、およそ24万円を投資してまず導入したのが最新家電。洗濯機には洗剤を自動投入する機能までついていてまさに至れり尽くせりです。
【唐仁原さん】
「それこそ『洗剤ぐらい自分でいれるよ』って買う時思ったんですが、(実は)洗剤を入れるって面倒くさかったんだなって」
【薄田ジュリアキャスター】
「ただこうやって入れるだけの行為ですけど違うんですか?」
【唐仁原さん】
「開けて、入れて、こぼれて、拭いてとか…色々でてくるし、勝手にピッて押せば始まるっていうのは、(手間が)なくなってみるとすごい楽なんだなって」
一見余分に見える機能でも、実は小さな家事を大きく削減してくれる効果があるという唐仁原さん。
そこで、家電量販店をのぞいてみると…
AI搭載や洗剤自動投入の洗濯機はもちろん、お掃除ロボットにコードレスの掃除機など家事の手間を省いてくれる商品がずらり。中には、こんな家電も…
【ビックカメラなんば店 家電担当・松田奏良さん】
「こちらが今話題の『水なし自動調理鍋』です。下ごしらえした料理を入れて、メニューを選択してスタートを押すだけで、後はほったらかしで料理ができるという」
材料と調味料を入れるだけで、火加減やかきまぜまで、全てほったらかしで料理ができるという「水なし自動調理鍋」。5年前に発売されたものですが、このコロナ禍で改めて注目され、メーカーによると、4月からの3ヵ月の販売台数は、前の年の同じ時期と比べ、なんと3倍にのびています!
【ビックカメラ・松田さん】
「お仕事に行く前に、最大15時間のタイマーがついているので、その時間にできるように設定すれば、帰った頃にはおいしいご飯が食べられるようになる」
【薄田ジュリアキャスター】
「だいぶ負担軽くなりますね!これは主婦の強い味方ですね」
こうした最新家電を導入したことで、唐仁原さんの家事は一体どれほど減ったのでしょうか?
【唐仁原さん】
「ちりも積もればで4割。時間でいうと1時間くらいカットできたかな。1時間ってこんなに大きかったんだみたいな」
――Q:24万円は見合ってますか?
「見合っていると思いますね。時給換算しても結構な時間が私に返ってきてるので、投資する甲斐はあるんだなって初めて気づいた」
余裕がうまれたことで、家庭内にも変化が起きたそうで…
【唐仁原さん(40)】
「子どもたちと一緒にカラオケしたりとか一緒に楽しむ時間に変わったりとか。そしたら子供から学校であった重要な話とか悩み事みたいなのを話してくれる機会が増えたんですけど。前はもしかしたら私、あまりにも家事に必死すぎて声をかけづらかったんじゃないかなっていう(笑)」
唐仁原さんは今後、家族の協力や家事代行などであと残り5割を削減、主婦業の9割を削減すると意気込んでいます。