最近巷でブームとなっている、スパイスカレー!よく街で、スパイスの文字を見かけるようになりましたよね。
さらに、スーパーでも、色とりどりのスパイスがズラリ! なんと200種類以上もあるそうです。
【コープ蛍池店 森元禎子店長】
「去年から、10%くらい、商品数を増やしまして、売り上げの方も、約4%今伸びております」
ここ最近では、スパイスカレーの他にも、麻婆豆腐などに使われるピリッとしたスパイス、花椒を食べる“麻(マー)活”なんて言葉も生まれていて、今、スパイスが注目されています。
国内の市場に目を向けてみると、スパイスの売り上げは、ここ数年、500億円を超える規模となっています。
【薄田ジュリアキャスター】
「お料理を作るときにスパイスを使われますか?」
【30代の女性】
「スパイスカレーが好きで、夫がプレゼントしてくれたんですスパイスセットを」
【薄田キャスター】
「なにがはいってたんですか?」
【30代の女性】
「クミンとか、ターメリックとか。入れてみたら全然違って、美味しかったです。」
【中国出身の女性】
「自分の国から持ってきてます。一週間に3日か4日間くらい使いますね」
【薄田キャスター】
「スパイスの魅力って何ですか?」
【60代の女性】
「刺激」
【30代の女性】
「実際スパイス屋さんで見るとそんなに高くなくって、使ってみるといいや」
【薄田キャスター】
「そこから使うようになった?」
【30代の女性】
「中々外食が出来なくなったので、そこらへんでちょっと特別感は出してます」
そもそも、スパイスは、約3000年前、古代エジプトでも使われていたとも言われています。それから、随分と時は経ち、なぜいま日本でスパイスブームが巻き起こっているのでしょうか?
【神戸スパイスストア北堀江店 大本かずはさん】
「うちのお店だけでも、数百種類のスパイスがあって、その中から、自分好みの分量で、ブレンドして、調合して、オリジナルを作るっていうのが日本人の凝り性なところに合っているのだと思います」
そこで、今、日本で起きているスパイスブームの現象を取材しました。
【百貨店で誰でも気軽に“スパイス”を味わえる!】
【薄田キャスター】
「大丸心斎橋店に来ています。こちらですね、壁にはスパイスがズラリと並んでいます!ここが、ハウス食品が今年9月にオープンしたばかりのスパイス料理専門店なんです」
大丸・心斎橋店の地下1階にできた、「ハウス クワエルスパイス」。
創業以来、スパイス商品を扱ってきたハウス食品が初めて作ったスパイス料理の専門店です。
【ハウス クワエルスパイス・森下鮎さん】
「お待たせいたしました」
【薄田キャスター】
「おいしそう~。いい香りですね!」
こちらの看板メニューは、クミンやコリアンダーなど27種類のスパイスが入った、オリジナルビーフカレーです。
ただし、ここは、スパイス料理専門店。この店ならではの、カレーの楽しみ方があるそうで…
【ハウス クワエルスパイス・森下鮎さん】
「こちらは3種類のミルございまして、こちらのスパイスミックス3種類によって、味の変化が楽しめます」
カレーに、自分の好みにあったスパイスを、後乗せできるんです。
グリーンペッパーがベースの「爽快な香り」と、シナモンやマスタードシードなどをブレンドした「甘みとコクの余韻」、ブラックペパーや唐辛子などで辛みを立たせた「クセになる辛さ」の3種類があります。
私は「爽快な香り」と、「甘みとコクの余韻」をかけていただきました。
【薄田キャスター】
「ん!おいしい!口の中に入った瞬間、爽やかな香りが広がってうまみと辛みが追いかけてきますね。(味が)うまくこうまとまってますね」
【薄田キャスター】
「なんで今このタイミングでハウス食品さんがスパイス料理の店を出されたんですか?」
【ハウス食品新領域開発部・黒田英幸さん】
「最近ですね、スパイスカレーとか、マーラーブームといったスパイスの需要が非常に高まってきてる中ではあるんですけど、まだまだ家庭ではやっぱり『スパイスはハードルが高いもの』と、イメージがあるので、そういったスパイスに対するハードルをですね、なじみのある料理で(ハードルを)下げていきたいという狙いがあります」
スパイスたっぷりのカレーを食べて、体がポカポカしてきました。実は、最近、スパイスに知られざる効果があることが、明らかになっています。
【スパイスはPM2・5にも効果があります!】
毎年、春になると、日本に押し寄せてくる、PM2・5。多くの人が、鼻がムズムズする、のどがイガイガするといった症状に悩まされていますが…
京都大学と、ハウス食品が細胞レベルで実験を行ったところ…カレーに使われる、クローブ、ウコン、コリアンダー、シナモンの4種のスパイスに、PM2・5によって引き起こされる炎症反応を抑える効果があることが分かったのです。
【京都大学大学院 高野裕久教授】
「(スパイスには)まず、期待が持てるということまでは明らかにして、今後それを食べた時に、同じように効果が期待できるのか、いうことを研究していく必要がある」
実際に、カレーを食べることで、PM2・5による呼吸機能低下を予防できる可能性について、今も研究が続けられています。
スパイスの可能性は、未知数!ぜひとも、日々の食事にも、取り入れたいところですが…
【50代女性】
「(スパイス)最近あんまり使ってない。いつどれを使えばいいのかあまりよくわかってないですね。」
そんなお悩み、解決します!
【減塩効果も!家庭でできるスパイス料理】
教えてくれるのは、管理栄養士でスパイスが大好きな池上淳子さんです。まずは、寒い季節にぴったり、お鍋に使う、スパイスだれの作り方です。
しょうがとニンニクをすりおろして、ごま油を入れます。そこに加えるスパイスは、コショウと唐辛子、そしてピリッと痺れる花椒です。
【薄田キャスター】
「これそれぞれの調味料、スパイスにどんな役割があるんですか?」
【管理栄養士の池上淳子さん】
「あ、そうですね、こういったスパイス・辛みのあるようなものというのは、基本的には基礎代謝を上げる効果があったりしますので、脂肪燃焼促進効果にもつながったりっていうことは言われてますね」
【薄田キャスター】
「うれしい情報」
【池上さん】
「で、特にこのホワジャオっていう山椒っていうのは。消化を促進する効果があったり」
食材とスパイスを全部入れてから、フライパンの火をつけるのがポイントです。こうすることで、スパイスの焦げ付きを防ぎ、風味を守ることができます。
焦がさないよう、中火で1〜2分加熱して、完成です。ポン酢に入れるだけで、これまでに食べたことのないお鍋のタレが完成しますよ。
【薄田キャスター】
「いただきます、おいしい。このスパイスの刺激が、畳み掛けるように来るので、じわじわあったまってくるような感じ。味にホントに奥行きがある。主婦の料理じゃないですね」
さらに、もう一品、同じスパイスを使って、簡単なスパイシーチキンも作れます。
【薄田キャスター】
「あ!生のところに直接(スパイスを)かけちゃうんですか?」
【池上さん】
「かけていきます」
【薄田キャスター】
「へ~そういう使い方」
鶏肉にたっぷりスパイスをかけるので、肉の臭みが消えます。スパイスの味が十分付くので、塩を使う必要もなく、減塩にも繋がります。
【薄田キャスター】
「いただきまーす、レモンも振りかけて。うん、ほんとおいしい。鶏のうまみをしっかり刺激して、引き立ててる。スパイスをちょっと使うだけで本格的なお料理に生まれ変わるじゃないですか。このスパイスっていうのは費用面で言うと、どうなんですか?実際に使ってみたいんですけど」
【池上さん】
「スパイスによっても値段の上下はあるんですが、だいたい100円200円くらいで揃いますので、一回買ってしまうと凄く長持ちしますから、いろいろそれが、お得といえばお得なんではないかなと思うんですね。で、色々料理使えますし」
自分好みにおいしく、健康的に楽しめる「スパイス」。今日からみなさんもお料理に活用してはみてはいかがでしょうか?