1970年の大阪万博で披露された「人間洗濯機」。
ごしごし体を洗わなくても体がきれいになる。
そんな未来のマシンがいま・・・
【家族】
「すべすべや!」
毎日のお風呂で現実になりつつあるんです!
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「そのお風呂に浸かるだけで全身500万個の毛穴をクリーニングしてしまう。すごいお風呂の装置を開発しまして」
秘密は「マイクロバブル」と言われる小さな泡!!!
毛穴にまで入り込むそのサイズはなんと100ミクロン未満!!
【薄田キャスター】
「えー!うそー!しっとり!おースゴ!油性マジックが一瞬で落ちた!」
たかが泡、されど泡。お風呂の常識が変わるかもしれません!?
【薄田キャスター】
「ただお風呂に浸っているだけで体がきれいになる。
そんな画期的な技術をお風呂に導入した会社が大阪にあるんです。早速伺ってみましょう。」
2007年にわずか3人で創業した「サイエンス」。
現在全国に15の拠点があり、売り上げは初年度に比べ約40倍に!その急成長を支えているのが・・・
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「マイクロバブルというものを発生させて毛穴の隅々まで使っているだけで綺麗にするという
いわゆる人間クリーニングマシンですね」
そのマシンがお風呂に取り付ける入浴装置!
その名も「マイクロバブルトルネード」です。
霧状に噴射されているのは0.003ミリという小さな小さな泡!
一体どんな物なのか!?早速体験させて頂きました!
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「そしたら今からお風呂体験ですね。手首までつけてください」」
水槽はまるで入浴剤が入ったように真っ白ですが、中は大量の小さな泡なんです。
5分後…
【薄田キャスター】
「待って待って、わかる」
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「反対の手と比べてください」
【薄田キャスター】
「えええええ!うそー! つるつるというかトゥルントゥルンな感じ」
そのトゥルントゥルンになる原理がこちら。
マイクロバブルが肌の隅々の汚れや毛穴の奥の老廃物に吸着していきます。
多くの汚れはプラスの電気を帯びているため、マイナスの電気を帯びている泡とくっつきやすいのです。
こうして汚れは泡と共に浮き上がるため、体をごしごし洗うより、洗浄力が高くなると考えられるのです。
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「ここでショックをうけていただくのが、実は水面を見てください」
【薄田キャスター】
「見ないで~!!!」
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「出ない方いないんですよ。毛穴を掃除した方いないんで」
【薄田キャスター】
「いいわけさしてもらっていいですか!?
私すごい潔癖症でドアノブ触っただけでも手を洗ったりするんですよ」
私が言い訳した理由がこちら。
水面に浮いているのは、全部私の片手から出た汚れなんです・・・
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「これで首から下は浸かっているだけでキレイになる。
じゃあ『顔と髪の毛は?』という女性のニーズがすごく高くて。
「ミラブル」というこれ、お家のシャワーヘッド
くるくると外してつけるだけ。
お風呂のほうは、マイクロバブル100ミクロン未満の泡ですね。
実はこのシャワーミストの霧の中にウルトラファインバブルという、
1ミクロン未満のバブルを閉じ込めることに成功した」
マイクロバブルよりもさらに小さいウルトラファインバブル。
泡のサイズは、1ミクロン、1000分の1ミリ未満です。
本当に泡が入っているか確かめたくても人間の目には見えない小ささ。
特殊な解析装置でしか見ることが出来きません。
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「ここで本当に汚れがとれるかという証明をしましょう」
【薄田キャスター】
「油性ペンですよね」
【薄田キャスター】
「えええーーー! おースゴ!油性ペンが一瞬で落ちた!」
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「油性マジックが(肌に)乗っているんですね。
分子レベルでウルトラアインバブルがはがしていく。やさしく汚れを落とす」
去年7月に発売した「ミラブル」。年内で約3000本の販売を見込んでいましたが、
予想を裏切りこれまでに「7万5000本以上」売れる大ヒット!
その技術は大手住宅メーカーにも注目されています。
【タカラレーベン 山本眞也大阪支社長】
「タカラレーベンの分譲マンションには標準ですべてサイエンスさんの商品がついておりまして、
特に奥様・女性が驚いてこのマンションに住みたいという意向が強くなってくる」
現在全国のおよそ2万戸に導入していて、売れ行きも好調。
お風呂がマンションの売りの一つになっています
去年9月、自宅を購入した小寺さんも
マイクロバブルの入浴装置が家選びの決め手になった一人です。
【小寺伸吾さん】
「体験したときに片手ずつ比べたんですけど、歴然ですべすべで気持ちよかったんで」
小さな泡で大きな利益を生み出しているこの入浴装置。
生み出すきっかけになったのは・・・。
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「私どもの商品開発の原点は、私の娘が3人いるんですが、1番下の娘が強度のアトピーを持ってまして、
肌が弱いんでこすってあらうことができないんですね。
それがもとですごいいじめをうけたんですね。毎日泣いて返ってくる親としては何とかしてやりたい」
幼稚園のころから強度のアトピーに悩んでいた3女の知加さん。
特に腕の症状はひどく、夏場半ズボンを履けても上着はずっと長袖でした。
そんな時に出会ったのが、壊れやすい精密機器を
洗浄するために使われていたマイクロバブルの技術でした。
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「この泡の技術を使ってお風呂を作れば人間クリーニングマシンができるんじゃないか。娘が助かるんじゃないか、
世の中の肌の弱い人が助かるんじゃないかと開発したんです」
娘をなんとかしたいという一心でたどりついた小さな泡の技術。
それがいま一般家庭以外でも活用されていてその一つが介護施設。
入浴介助をする職員の負担が大幅に減り、喜ばれているのだそうです。
さらに・・・
【大研医器 営業本部 岩木透設備担当部長】
「この装置は、手術室で先生方とか看護師さんが手術前に手を洗っていただくもので、
手をかざすと。この蛇口の中にサイエンスさんのミラブルが搭載されています」
なんとサイエンスの技術に医療機器メーカーも注目!
【大研医器 営業本部 岩木透設備担当部長】
「しょちゅうしょっちゅう手を洗われるという環境下で、洗剤をとって手を洗うというのが繰り返しになって、
看護師さん・先生方が薬液によって手荒れが結構ひどい方がいらっしゃいまして。ミラブルで使う薬液の量を少しでも減らせれば」
家庭から医療現場まで様々な分野に広がっているサイエンスの技術。
会長が目指す泡の未来は・・・
【サイエンス 青山恭明取締役会長】
「我々の今後の一つの夢としては、本社である大阪に2025年万博が決まったと。
50数年前の大阪万博の時も人間洗濯機ってでてたんですよね。
ドーム状に人間が入って水がばーってかかってみたいな、やつがあった。
50数年たったら人間洗濯機はこれだけ進化してるんだっていうのを世の中にわかってもらいたいと思いますね」