性行為の同意を得て、記録に残す「キロク」というウェブ上でのサービスが開発されました。 先週リリースされ、SNSなどで話題となっているんですが、開発意図や今後の課題を担当者に聞きました。
■性的行為同意アプリ「キロク」とは
先週リリースされた性的同意サービス「キロク」性交渉の際に、相手に同意があることを確認して記録するというウェブ上のシステムです。 「相手から暴力を振るわれていないか」「飲酒などで、冷静な判断ができない状態でないか」など、弁護士監修のもと作成された10個の項目を確認します。
全てにチェックを入れるとQRコードが発行され、それを読み込むことでお互いに同意がとれたことになります。
「(システムが)ないとコミュニケーションがとれない相手と(性交渉)するのかは疑問」
ことし7月の刑法改正で、同意のない性的行為は、処罰の対象になりうるとなったことが開発のキッカケだと担当者は話します。
【キロク・広報担当者】 「雰囲気をできるだけ壊さず、かつ確実な形で確認が取れるというツールが喜ばれるのではないかとリリースした。こういった文化が広がっていって、いわゆる不同意のもとの強制であるとか、そういったものを避けつつ、むしろその法ができたことによって、ちょっと誘いづらくなってしまったっていうものの対策にもなるのではないかな思っております」
このサービスについて街で聞いてみると…
【10代&20代女性】「質問が何個も何個もっていうのがめんどくさい」「その間にシラけてくる」
【10代女性】「犯罪とかの抑止力になると思うけど、これがうまく浸透するかはどうかは微妙」
【20代男性】「もし同意してなかったとか言われてしまったら、証拠がないので、そういう時に(キロクが)あった方が安心はできるかなと思いました」
【10代女性】「(システムが)ないと、コミュニケーションがとれない相手とするのかっていうのは疑問」
街の人からは賛否の声がありましたが、今後の課題は…?
【キロク・広報担当者】「例えば、強制された時にどうするのかといった対策、もしくは強制を偽られてしまった場合どうするか。そういった不同意を排除できるような仕組みを考えていくのが課題」
(関西テレビ「newsランナー」12月18日放送)