38年ぶりの日本一となった阪神タイガースの中野拓夢選手、村上頌樹投手がスタジオ生出演しました。そんな二人だからこそ語れる舞台裏など聞きました。
阪神とオリックスで活躍し、日本一のビールかけにも突撃した超人・糸井嘉男さんにも加わってもらいます。
吉原キャスターが聞いたのは、岡田監督についてです。
■岡田監督は、実際どんな感じなんですか?
岡田監督は選手とコミュニケーションをとっているイメージがあまりありません。例えば中野選手はコンバートされてショートからセカンドへ、岡田監督からはどういうやり取りがあったのでしょうか?
【中野選手】
「正直、直接はそれも聞いてなくて、記事というか携帯で情報を見ながら『あ、セカンドになるのかな』という状態でキャンプを迎えて、それでヘッドから『セカンド中心でやっていこうか』と言われた時に知ったので、そこまであまり分からなかったですね」
【糸井さん】
「直接言われる監督もいますし、岡田監督の場合は人を介して伝えるという」
シーズンを通して印象に残っている言葉などありますか?
【中野選手】
「あまり話はないんですけど。自分が疲れた時に(岡田監督から)『疲れとんなぁ』と言われたことはあります」
【村上投手】
「自分も直接はなかなかしゃべらないんですけど、でもやっぱり試合投げたあとのニュースとかを携帯で見てほめられているのを見たらうれしいです」
【糸井さん】
「間接的に見る方がうれしいですよね、人間って」
あまり会話はないということですが、ビールかけの時は岡田監督にめちゃくちゃかけてましたよね。
【糸井さん】
「リーグ優勝の時は誰もかけなかったんですけど、日本一になった時はみんな慣れてきたんで岡田監督にも遠慮なく」
■日本一になる2人を支えた“モノ”共通点は“負けず嫌い”
何を心の支えに頑張り続けることができたのでしょうか?
【中村選手】
「自分は体が小さいので、大きい選手に負けたくないという気持ちを常に持って小さいころからやってきたので、負けず嫌いな所もありますし、そういう強い気持ちを持って野球をやっている結果が、一日一日自分のやるべきことを必死にやっている結果が、今回のような結果につながったと思ってます」
【村上投手】
「自分も体が小さいので、大きい人を見たり、投げる球が速い人を見たら、負けたくないという気持ちが強かったので」
■岡田監督は2人から見て、おじいちゃん的!?
視聴者からLINE質問がとどいています。
‐Q:最初に日本一を報告した人は?
【中野選手】
「もちろん両親です」
【村上投手】
「自分も両親です」
日本一決まって忙しかったと思いますが、報告のタイミングはすぐにできるものなんですか?
【中野選手】
「あまりすぐはできなかったですけど、少し落ち着いたタイミングで」
ビールかけ会場への移動のタイミングとかですか?
【村上投手】
「そうです」
‐Q:一番印象に残っている岡田監督の言葉は?
【中野選手】
「キャンプの前に、『長く練習しろ』って言うのかなって思っていたんですけど、意外と『やることやったらすぐあがれ』という風に言ってくださったので、想像していたのとは違ったなという印象があります」
【村上投手】
「直接言われたわけではないですが、楽天戦を投げた後に何かの記事で『自分だから4失点しても最後まで投げさせたんや』と言ってくれたことがあったので。前の試合が延長で全員投げてて、連投させたくないとかではなく『村上やから投げさせたんや』と言われたので恩返ししようと思いました」
言葉数は少ないですが直接ではなく、何かを介すると余計に思いが伝わりますよね。
‐Q:岡田監督は2人から見て、兄貴的?父親的?おじいちゃん的?
【中野選手】
「おじいちゃん的かな。パインアメを食べている姿もかわいいなと思うし、ベンチの前に立って笑っている姿もよく見るのでそういう所を見て、こういうこと言っちゃいけないかもしれないですけど、かわいいなって」
【村上投手】
「自分もおじいちゃん的だなと思いますね。試合を見ている姿とかは、本当におじいちゃんが野球を見てうれしがってるような感じに見えるので、暖かく見守ってくれているという感じがします」
中野選手、村上投手、お疲れのところ、ありがとうございました。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月6日放送)