サントリー山崎蒸溜所の中にある特別な”老舗バー”が再現されました。
美しく磨かれたハイボールグラス。一枚板の大きなバーカウンターの前にはレトロな椅子が並びます。 60年以上の歴史が受け継がれています。
11月1日、サントリー山崎蒸溜所に設置されたこのバーは、60年以上にわたり親しまれた”老舗のバー”を再現したものなんです。
大阪から350キロ離れた愛媛県松山市で露口貴雄さん、朝子さん夫婦が1958年にオープンした「バー露口」。
開店以来ずっと濃い目のハイボールを提供し、「ハイボールの聖地」と呼ばれてきましたが、夫婦ともに腰を痛め惜しまれながらも2022年、閉店しました。
2023年9月には店主の貴雄さん(当時86)が亡くなりました。
「多くの人に親しまれた店内を残したい…」
そんな夫婦の思いを、店のウイスキーを作り続けていたサントリーが受け継ぐことになったのです。
夫婦が立ち続けたバーカウンターだけでなく、店にあった物の数々が松山から移され、「バー露口」が再現されました。
この場を一目見ようと訪れた朝子さんは…
【露口朝子さん】
「そのまんまです、これは貴雄さんも喜ぶと思う。いろいろ思い出しました、懐かしいです。夢みたい、もう一回露口に会えて」
大阪の地でよみがえったハイボールの聖地。
今後の一般公開は検討中だということです。
(関西テレビ「newsランナー」2023年11月1日放送)